高岡市長選 一線を越え始めた中傷合戦
高岡市長選の候補予定者たちの具体的な政策も発表されはじめ、小生の手元にもパンフレットなどの資料も届くようになってきた。思えば投開票まで2ヶ月もないのである。
選挙が盛り上がってくると必ずと言っていいほど出てくるのが根も葉もない誹謗中傷の類である。前回の県知事選挙でもそうであった。とある候補には全国各地に愛人がいるやらと、そういった下半身レベルの話から、その候補は中国にコントロールされているやらいう、こちらは女のみならず世界にまで股をかけたグローバルな陰謀論まであり、さすが県知事選、巷のウワサ話とはスケールの違う馬鹿馬鹿しさがあった。
今回の高岡市長選でも、そういった類のデマが飛び交い始めたようだ。
端的にいえば、とある候補の過去に犯罪歴がある、という話である。まことしやかに語られ、ツイッターでも拡散されはじめている。
ここでそうしたツイートを引用することはしない。批判目的であっても、結果的に誹謗中傷の拡散に加担する恐れがあるからだ。以下に引いた記事によれば、ツイッターの拡散機能、リツイートで悪質な投稿を広める行為も違法になり得るという。
その某候補のウワサを拡散しているものの中には、自身の個人情報を曝け出しているアカウントもあり、その怖いもの知らずさには背筋の寒くなる思いもする。
そうした誹謗をツイッター上で探してみても、どれも伝聞情報で、確固としたソースなどは一切ない。また、その被害者と対立する陣営の支持者らが、裏付けのない誹謗を嬉々として広めているさまには反吐がでる。そうした行為が、己らの推す人物の評判を悪くすることに気が付かないのであろうか。そうした行動を候補予定者が喜ぶというのか。
もし仮に、とある候補予定者に犯罪歴があるというのならば、徹底的に調べ上げれば良いだろう。そうした上で批判すればよい。しかし、悪質な伝聞情報を盲目的に信じこんで拡散しているのならば、自らの頭で考えることをしていない証である。トランプが勝ったといつまでも主張している陰謀論者や、小沢一郎が日本人ではないなど言いはっている連中と大差ない。そうした人物らには高岡の未来を語ってほしくない。これは一種の集団イジメであろう。また、名誉毀損でもあるから、法的な処置をとられる恐れもある。
言い方を変えれば、こうした根拠のない虚偽の情報を拡散している人物は、ズバリ、良識がないのだ。ツイッターも同様で、一連のデマを何の批判や検討もなく垂れ流しているアカウントを見つけたら、それはもはや信頼するに足らぬものと判断して良いだろう。どの陣営の情報であろうと、証拠のないウワサをさも情報通のように流しているならば、それが一種のリトマス紙で、客観性を装っていても正体見えたり、である。対立陣営が意図的に作った「五毛集団」だった、というオチもあり得る。
ネチケットとは、もはや死語か。しかし、言葉で人は動かされ、言葉で人は傷つくのだ。罵詈雑言ではなく、前向きで建設的な議論で高岡の未来を決めようではないか。