統一教会と高岡

 統一教会と富山県のかかわりが全国的に注目を集めている。
 我々が住む高岡市でも、市長が教会関連団体の講演会に講師として出席していたとして大きな問題となった。さらには、激戦となった昨年の選挙戦でも、現市長が教会と接触を持っていたという。

 小生としては、カルト教団の高岡の政治への浸透具合に驚愕する一方で腑に落ちる面もあった。
 先の市長選で、ありもしない犯罪歴などを捏造・拡散されていた敗北した方の候補は、いわゆるLGBT支援の立場であって、同性間のパートナーシップ制度導入を公約としていた。
 こうした性的少数者を社会のあり方にそぐわないものとして排除してきたのが、現在世間を騒がせているカルト教団である。
 昨年の市長選でのネガティブキャンペーンについては、以前、小生も記事を載せた。あの異様なまでの嫌がらせ、そして平気で虚偽を言いふらす犯罪行為を行えるまでの歪な行動力。これらも「敵」を排除せねばならないとする狂信的な正義感が背後にあったとすれば説明がつくのではないか。信者にとっては、あれも一種の「聖戦」だったのであろうか。落選運動を行っていたほとんどのツイッターアカウントやブログは閉鎖されていて、彼らの素性を暴くことはもはや困難ではあるが、あの捨て身の攻撃を行なっていた兵隊たちの出どころはぜひとも知りたいところである。
 
 カルト教団との繋がりに関する現市長の弁明は、決して十分とは言えない。つながりを断つことも明言するべきだ。
 そういえば、先の市長選では、高岡市の「しがらみ」を断つ、といって立候補した第三の人物がいた。その「しがらみ」とやらはイマヒトツ実態が掴めず、もっぱらスローガンに堕していたように見受けられたが、彼は今、高岡市議に転身している。本当の「しがらみ」が何か、明らかになってきた。是非とも追及していただきたいものである。


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