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column:〈富山アイコニック〉でカクテル

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バー松・チーフバーテンダー 冨士原希さんに聞く

 今年2月に、日本橋三越本店本館にて、富山ガラス2020「〈富山アイコニック〉と輝くボンボニエール展」が開催されました。その際、三越本店にほど近いバー松(日本橋浅田)とのコラボレーションを実施しました。バー松のチーフバーテンダー冨士原希さんが〈富山アイコニック〉のグラスを使って、富山をテーマにした3種類のオリジナルカクテルを考案し、期間限定でバー松で提供されました。

 富山をはじめ各地で研鑽を積み、2018年より東京・日本橋のバー松でチーフバーテンダー を務める冨士原さん。富山で仕事をしていた時の経験を生かして自然の景色や植物、名産品など富山を想起させるカクテルをそれぞれのグラスのイメージに合わせてつくってくれました。富山愛溢れる、冨士原さんならではの材料を用いたカクテルは〈富山アイコニック〉のグラスにまた新たなストーリーを加えてくれました。

「それぞれのグラスが、特徴のあるかたちなので、カクテルのイメージはいろいろと浮かびました。ハンドメイドのグラスならではの存在感も活かしながら、富山の自然や空気を感じていただけるエッセンスを加えたカクテルを考えてみました」(冨士原)

 グラスたちは、実際にカクテルが入るとその表情をまた少し変えて、違った輝きを携えるようす。

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1 立山香るハトムギジュレップ/ロング・ステムA 

  このカクテルは、立山の森の中にいるようなイメージで作りました。クロモジの香るジンをベースに、ハトムギ茶とミントでリラックスできる「香り」を大切にしています。クロモジは立山山麓に自生することで知られ、ハトムギもまた富山で多く作られています。山の雰囲気をお楽しみいただければ。(冨士原)

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2 柚子香るイベール/ショートステム 

 柚子も富山を代表する食材のひとつです。そして冬の富山は、寒さの中にも凛とした空気が魅力です。柚子のリキュールにミルクを加え、グレナデンシロップ(ザクロ)で色と味わいのアクセントをつけて、隠し味でホッとする飲み口に仕上げました。グラスを手にするとほんのりと香り立ちます。(冨士原)

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3 富山ウイスキーのスモーキーハニー/ロックグラス

 国産ウイスキーが海外からも注目を集め、富山のウイスキーも話題となっています。なかでもスモーキーさが魅力の富山ウイスキーをベースに、自然の恵でもある蜂蜜、カリンを使ったカクテルを作りました。スモーキーな香りにやさしい甘みが加わり、春を待ちわびる時間を想起させてくれます。(冨士原)

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話題のウイスキー と〈富山アイコニック〉の邂逅。

  バー松では、現在も〈富山アイコニック〉のグラスたちが使われ、さまざまなドリンクと一緒にカウンターに登場しています。北海道の厚岸蒸留所がつくるシングルモルトウイスキー甘露をロックグラスに注ぎ「2つの自然が融合するイメージですね」と冨士原さん。

 ほどよい大きさの氷の固まりがグラスの中で動くたびに光の反射が変わり、グラスの底に溜まる光もゆらゆらと揺れながら輝きます。裾に広がるグラスから、ほんのりとウイスキー の香りが立ち昇り、光とかたちに香りが加わって、一杯のオンザロックから豊かな富山の自然をイメージする不思議な体感をすることができました。

バー松 
103-0022 東京都中央区日本橋日本橋室町3丁目4番4号 三井ガーデンホテル日本橋プレミア9階(OVOL日本橋ビル9階) 電話03-5542-1700(代)



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