CO・OP食塩不使用ふっくらしらす干し【今月のピックアップ商品】
食塩不使用だから
使い勝手がいいしらす干し
料理にちょっとプラスしたり、離乳食に使ったりと、大人も子どもも手軽にまるごと食べられるお魚、「 食塩不使用ふっくらしらす干し」。
今回は、(株)西村物産 専務取締役の 西村晶久さんにお話を聞きました。
塩分が気になる時も
しらすのおいしさをそのまま食べてほしい
「 CO・OP食塩不使用ふっくらしらす干し」は、紀伊水道や大阪湾で水揚げされたしらすを新鮮なうちに炊き上げて急冷し、小分けパックにした商品です。
しらすを炊き上げる際には食塩を入れるのが一般的で、コープ商品には食塩を使って炊き上げた「CO・OP ふっくらしらす干し」もあります。食塩不使用のしらす干しが開発されたのは、通常のしらす干しを利用している組合員の声がきっかけでした。
「塩分を控えている方や離乳食に使用している方から、もう一度ゆでて塩抜きしているという声をいただいていました。再度ゆでると塩分だけでなくしらすのうまみも一緒に抜け出してしまいます。そこで、塩抜きせずに食べていただける商品を作ることにしました」
塩を使わずにゆでることで、塩分は通常の「CO・OP ふっくらしらす干し」より60%カット。しらすのやさしい塩味だけなので、料理に使う時も自分
なりの味付けを楽しむことができます。
おいしくて安全なものを届ける品質管理
(株)西村物産では、船上での温度管理や鮮度、エビやカニの稚魚などの異物の混じりが少ないことをチェックして生しらすを仕入れ、すぐに流れるプールのような釡で炊き上げています。
「対流式の釡で炊くことで、しらすを短時間で均一にゆでることができます」と西村さん。この対流式の釡はしらすのふっくらした食感を引き出
すために自社開発したものです。
炊き上げたしらすは釡から続く乾燥機で乾燥、急速冷凍され、機械や目視での異物除去を経て商品ごとの量目に分けられていきます。
塩を使わずにゆでると菌が繁殖しやすくなるというデメリットがありますが、ゆであがったしらすを急冷したあと、品温管理を徹底することで菌
の繁殖を抑え、安全を保っています。
海の環境や資源に配慮した商品
(株)西村物産が製造するコープのしらす干しはマリン・エコラベル・ジャパン(MEL)の認証商品※です。
時間や日数を決めてしらす漁に出たり、製造数や出荷数を管理したりと、将来にわたってしらすが獲れるように漁業者、(株)西村物産、日本生活協同組合連合会が協力して取り組んでいます。
組合員の声に応えながら、海の資源にも配慮して作られている「CO・OP 食塩不使用ふっくらしらす干し」。手軽に食卓に加えられる便利な商品です。ぜひ召し上がってみてください。
この記事はとやま生活協同組合の機関誌リアン2024年6月号に掲載した「今月のピックアップ商品」を転載したものです。
その他の記事はホームページからお読みいただけます。