将棋ラボ、はじめます
はじめに
棋士の遠山です。note、はじめました。
棋力を問わず、棋風を問わず、ファンの方が楽しめて、そして勝てる。
そんな将棋研究室(ラボ=研究室)をnoteに作ります。
プロの将棋を観る補助線に。
友人やネット将棋で勝つために。
将棋研究室を開設します。
4つのマガジン
将棋ラボでは、以下の4つを書いていきます。
1.盤上の物語
2.戦法のコツ
3.目指せ初段
4.自戦記
それぞれ、noteの「マガジン」機能を使ってまとめる予定です。
1~3のどれをメインに置くかは決めていません。
自戦記は、私が公式戦で指した将棋を1~3の研究の補足として使います。
まだ始まったばかりなので、皆さんの反応を見ながら、方向性を定めていきます。
ファンの方が知りたい戦法、読みたい戦法を中心に取り上げたいので、ぜひTwitterのリプで教えてください。
盤上の物語
プロの将棋をみてもチンプンカンプン。
そういう声をよく聞きます。
確かにプロの将棋は難しいです。
でも、脈々と続く盤上の物語を知ると、将棋を深く楽しめます。
例えば、
現代の角換わり戦法の基本図です。
ここで後手に8通りの手段があると知ると、プロの将棋を理解する手がかりになります。
盤上盤外と両方の物語を知ることで、将棋はより深いものになり、人生で長く楽しめるものになるはずです。
戦法のコツ
大会へ出場したり、将棋ウォーズなどで熱心に対局されている皆さんは、勝ちたいですよね。それは私も一緒です(笑)
例えば、
いまプロで流行の三間飛車。
三間飛車は動きが早いので、居飛車は慎重な駒組みが要求されます。
では具体的に居飛車はどう駒組みすればいいのか?
ちょっとした戦法のコツを知るだけで勝率アップは間違いありません。
目指せ初段
「ぴよ将棋レベル1に平手で勝てる~初段目前」
この段階では、戦法を固定して勉強すると効率的です。
まずは棒銀でぴよ将棋に勝てるようになりましょう。
棒銀は“ひふみん”こと加藤一二三九段も得意としていた、由緒正しき戦法です。
この棒銀で攻めを覚えます。
攻めを覚えたら、今度は振り飛車で守りを覚えます。
振り飛車を覚えると、相振り飛車も必須です。
相振り飛車で囲いの崩し方を覚えます。
初段を目前にして足踏みをされている方には、再び居飛車に戻ることをオススメします。
棒銀より強力な攻めを覚えるのです。
なお、3月11日発売の新刊「将棋・ひと目の歩の手筋」は、この段階の方に向けて書きました。
この本に出てくる戦法は、棒銀、三間飛車、相振り飛車。
全て初段を目指す方が覚えるべき戦法です。
それぞれの戦法における歩の手筋に焦点を当てました。
おわりに
いまは、ノウハウを溜め込むより、情報をオープンにする時代です。
対局のため、指導のため、いままで蓄積してきた将棋における思考を将棋ラボに公開して蓄積していきます。
私自身のブログでも戦法講座を書いていましたが、こちらではより深くより詳しく書こうと思います。
また、いままでブログでの戦法講座は不定期でしたが、noteはなるべく週に1~2回、定期的にアップします。
noteには多くの機能があるので、色々と試みていく予定です。
この将棋ラボが、将棋ファンの皆様が将棋をさらに好きになるキッカケになり、そして上達の足がかりになれば幸いです。
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