
就活日記109 熱が引く
2月19日(水)熱に浮かされて買った東芝の圧力IH炊飯器、炊飯モードは「かため」一択であると判明した。東芝の個性なのかデフォルトモードで炊くと柔らかすぎる。そんなご飯じゃテンション上がらないのも判明した。
結論を出すには早いけど、この炊飯器は大目に見ても及第点。かためモードが無ければ落第点。炊きたてのご飯がおいしいこと、そこが譲れない一線。長年連れ添ってきた象印を裏切ったのが失敗だった、ぴえん超えてぱおん。
大阪商工会議所の講演会にハマってた時期があり、象印OBの話を聞いたことがある。社の創業者は市川銀三郎、金三郎兄弟でキラキラした微笑ましい名前だが銀三郎が兄というどんでん返しがある。弟は電球加工職人だった。
子供の頃、魔法瓶の保温性能を体感したときは驚いた。スマホを使いこなす今の子たちでもこの感動は共有できるのではないかと思う。それは大正時代に市川兄弟が覚えた感動と同じだからだ。ちなみに白熱電球の中身は真空。
当時魔法瓶は国内より東南アジアなどで売れたらしい。煮沸消毒した水を持ち歩かないといけないからだ。それで海外でも認知されやすい像や虎をトレードマークにしたと言っていた。ニーズに応える製造業の醍醐味を感じる。
ひるがえって、米を炊くのに圧力は要るのだろうか。メーカーまで変えたため比較できないが、食感も早炊き時間も保温時の品質保持も劣化している。ただし大根を炊くにはちょうどいい。その場合大根と米の二者択一になる。
魔法瓶は割れないなどの進化を遂げながら旧来の原理で需要に応えている。世界初の魔法瓶の商品名はテルモス。これは考案したドイツ人がギリシャ語で付けた名前で熱を意味する。英語だとサーモス、あのTHERMOSだ。