■「信用」なる良い幻想が虚構世界を浮遊する悪い幻想を克服するカギは、一回性の出会いを絶えず多様に繋ぐ生命と自然環境への畏敬の念!
■「信用」なる良い幻想が虚構世界を浮遊する悪い幻想を克服するカギは、一回性の出会いを絶えず多様に繋ぐ生命と自然環境への畏敬の念!
・・・市場と貨幣が共有する「信用」創造のエネルゲイアは『悪い幻想』(虚構の英霊を崇める世襲議員らアンシャンレジームの強欲と邪悪な情念)を克服する『良い幻想』たる緑のピピネラ(主観的リアリズムが創造する日常の潜性イノヴェーション)がもたらす! それは“外界の思考”の実存なる未生の生命の持続への情熱と想像力ということ!・・・
<注1>エネルゲイア・・・普通の意味でのイノヴェーション活動がもたらす新しい経済価値のこと(委細はコチラを参照乞う → https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/06/04/155449)。
<注2>外界の思考・・・新実存主義を提起する新進気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルの言葉であり、それは内外のエトノス自然・社会環境との深い関係性を維持する意識のことを意味する。そして、これは「龍安寺・石庭」が我われ(の内心に拡がる広大な感情の海)に永遠の静寂なる感動を与える秘密を解明するヒントをも与えてくれている(委細はコチラを参照乞う → https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/06/04/155449)。
・・・美しい声のカナリア(緑のカナリア)のピピネラの物語は「潜性イノヴェーション」の在り処の象徴にも見える! https://www.iwanami.co.jp/book/b269250.html ・・・
(市場が先か、国策スペンディングファースト(Spending first)貨幣が先かの歴史的な思考実験)
目下、流行りの?MMT理論(現代貨幣通貨論?https://say-g.com/modern-monetary-theory-738)に登場する、そしてその理論のキモとされるスペンディングファースト(Spending first)なる用語がある。思考実験的に「公的に発行される通貨をゼロから考えると(or国庫金がゼロになった瞬間を想定すれば)、スペンディングファーストがより理解できる」ということらしいが、どうやらコレは可成り悪質な話のすり替えであり、与太郎の与太噺にさえ見える。これでは、オレ一人(マイ・ファースト)or 我々お友達の仲間内だけ(クローニー)でも市場経済(資本主義経済)が成り立つことになってしまう?からだ。w
つまり、それはGDP(国内総生産)も国庫金(“公的な発行通貨が原資の流通貨幣”からのキックバックたる税収(その回収のジャンル))も、しょせんは同じ“幻想”が成分なのであるから、同じ“幻想”であるなら公的通貨(中銀が分担する政府紙幣(通貨))の増刷は幾らでも可能になるはずだ!というコトらしいのだが、なんのことはないコレは昔懐かしい『花見酒の経済』の落とし噺ではないのか?w
もっと言えば、市場も含めて自在に国家が経済トータルを差配できる(三次元プリンターで、生きた人間社会の潜性イノヴェーションも含めたリアル経済市場の実現が可能だ?)と(でも)言いたいらしいのだが、適切な政府の介入を必須と見るケインズも、流石にこんなに極端で超抽象的な、虚空 の果てへ、いわば天空の彼方へ飛翔した(orタイヒミュラー理論・数学的?)戯言?は言っていない!w
もっとも、同様に「生命・自然・文化エトノス環境の一回性」の意味を軽視するのであればAI‐IOT‐Webシンギュラリティ新経済理論?https://blog.global.fujitsu.com/jp/2017-12-20/01/なども同類の与太噺、『花見酒の経済』にさえ見えてくるのだが、どうだろうか?w
(平安末期~江戸時代初頭は、日本に貨幣制度が確立する黎明期であった)
・・・参考資料・・・
●"日本に貨幣経済を本格的に持ち込んだ平清盛"(NHK7/29 BSプレミアム 英雄たちの選択「平清盛のマネー革命~銭の力で新時代をひらけ!~」から)@教養ドキュメントファンクラブ、https://tv.ksagi.work/entry/2020/07/30/220757
●NHK-BSP 8月5日(水)8:00-8:59 制作:ドキュメンタリージャパン
NHK 英雄たちの選択のサイト/7月29日の再放送、https://www.nhk.jp/p/heroes/ts/2QVXZQV7NM/episode/te/4298RLJQV8
・・・平清盛像(六波羅蜜寺蔵)の画像は、https://matome.naver.jp/odai/2135792815264766501/2136974963737693803より・・・
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史上初の武家政権を樹立した英雄、平清盛。権力を手にした晩年、その視線の先にあったのは経済大国・宋だった。宋銭を大量に輸入し、日本に貨幣経済を導入しようとした! 平安末期、強大な武力と巧みな政治手腕で成り上がり、権力の座についた平清盛。「おごる平家も久しからず」と言われるように、貴族化し、権力に溺れて自滅したとも語られてきたが、その実像は、先見性溢れるグローバルな改革者だった。清盛は経済大国・宋から大量の銭を輸入。貨幣がまだ定着していない日本で、宋銭を新たな通貨に定めようとした。ところが、有力貴族や寺社勢力が猛反発。時代に先駆けた大胆な構想に迫る(宋銭の画像はウイキより)。
・・・
(所見)
Rembrandt Harmenszoon van Rijn (1606-1669)「The Night Watch」 1642 oil on canvas 363×437 cm Rijksmuseum 、 Amsterdam
古代~おおよそ中世にかけての中国の貨幣・通貨史、およびその日本などへの影響(特に宋銭の日本への影響など)を概観すれば理解できるのだが、そもそも現代の経済・財政学が定義する意味での貨幣(通貨)が出現するよりも遥かに遠い昔から、“市場経済(≒資本主義経済)的な経済活動”はヒト社会の中で存在してきたといえる。因みに、近代的な意味での市場経済(資本主義)が出現したのは16世紀頃のフランドル地方であり、その黄金期が「レンブラントの世紀(時代)」とも呼ばれることがある、17世紀オランダである(@ヨハン・ホイジンガ(1872-1945):オランダの文化史家。代表的著作『中世の秋』、『ホモ・ルーデンス』)。
また、平安末期頃の日本史では宋銭流通に関わる仮説として「国定信用貨幣論」(一強的な権勢を誇った平家に対するキックバック「賄賂の弾丸」に因って宋銭流通が開始したとする“対平家弾丸仮説”なるものが主張されているようだがhttps://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AE%8B%E9%8A%AD
、これも一種の「MMT理論」のジャンルの与太噺に近いのではないか?ただ、こちらの方は「一強権力に対するキックバック「賄賂の弾丸」に因るものなので、現代日本の「アベ一強政権」に対する様々なスキャンダルを連想すると、只の抽象的なMMT理論(米国発の現代貨幣通貨論)よりは些か説得力があるように見える。w
現実的には、「平家(清盛)と対決した朝廷・公家(後白河法皇が頂点)および寺社らのいわゆる既得権益“勢力”の「幻想」パワーの方が遥かに強大でしぶとかったため、結局、当時の国際通貨(事実上の基軸通貨)である宋銭の日本国における公的な採用は見送られている。
しかし、一方で、日本国における公的な採用とは異なる形で、同じ宋銭は平安末期の10世紀~13世紀にかけ行われた民間(および地方豪族)主導の日宋貿易で大量に日本へ輸入されていたので、初めはそのまま貨幣として流通し、12世紀頃には銅製経筒などでの再利用の例があるが、やがて、中央権力による公認通貨としての採用とはならなかったものの、民間での宋銭利用が広まるとともに、次第に日本の貨幣経済を確立させる基盤となっていった。いわば、これを自生的というべきか内発的というべきかはともかく、此の頃の日本では地方豪族ないしは商人・庶民層らを中心に「緑のピピネラ」(良い意味での想像力による信用創造が、いわば市場および人々の観念の上で付加価値創造と潜性イノヴェーションの開花が出現していたことになる。
朝廷側は、初めは宋銭の使用を禁じる対応に出た(当時の朝廷は主に絹を貨幣として使っており、宋銭が使用されると政府の税収が落ちる仕組みになっていた)ので、1192年頃に成立した鎌倉幕府も、朝廷の方針を引き継ぎ、宋銭の使用を認めない態度だった。つまり、この辺りにはイノヴェーションと潜性イノヴェーションの活力源が、矢張り「一般の多くの人々(ヒト)の生命力と、その旺盛な文化的パワー」でもあることが垣間見えており、甚だ興味深いものがある。また、おそらくこのような論点とクロスするのが冒頭の画像で取り上げたジャック・アタリ著『食の歴史』(プレジデント社)であると思われる。
【内容紹介】・・・出典:紀伊國屋書店Web. https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0830449
「人類の幸福の源は、食にある」とジャック・アタリ氏はいいます。
衣食住は、昔から人の生活に欠かせない3要素です。地球の誕生から過去、現在、未来に至るまで、人類はどのように食べるという行為と関わってきたのか。アタリ氏は、これらを綿密な資料から分析します。
特に食には、生命を維持する以上の役割があり、政治・経済・文化・産業・性・哲学・環境・芸術などあらゆることが結びついてきました歴史があると指摘するのです。
たとえば、イタリアやフランスは食文化の宝庫であり、フランス王ルイ14世などは料理を戦略的な外交の手段として活用してきました。また、高級ホテルや加工食品の歴史も食なしには語ることができません。
同時に現在のアメリカの繁栄にも食が大きく関連しています。コーンフレークやファストフードは、いかに人を効率よく働かせるかという目的で作られたものです。これら栄養学がアメリカの国家戦略に強く影響しています。
富裕層は何を食べているのかといった世俗的な話題から貧困層の食事は何か、世界の飢餓はどうして起こるのかなど、世界的な課題に関しても鋭い分析は留まりません。
2050年に世界の人口が50億に達し、AI社会が到来しているとすれば、人類は何を食べていくのか。アタリ氏は、昆虫食に関する未来も予言するのです。
実は、アタリ氏は自称健康オタクで、食べる物に関して最大限の注意を払っています。現在、78歳にして輝かしい知性を放ち続けるために必要な巻末の「食の科学的基礎知識」は必読です。
【著者紹介】
[著]ジャック・アタリ(Jacques Attali)
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任。政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプの勝利など的中させた。林昌宏氏の翻訳で、『2030年ジャック・アタリの未来予測』(小社刊)、『新世界秩序』『21世紀の歴史』、『金融危機後の世界』、『国家債務危機─ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?』、『危機とサバイバルー21世紀を生き抜くための〈7つの原則〉』(いずれも作品社)、『アタリの文明論講義:未来は予測できるか』(筑摩書房)など、著書は多数ある。
[翻訳]林 昌宏(はやし・まさひろ)
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。
立命館大学経済学部卒業。訳書にジャック・アタリ『2030年ジャック・アタリの未来予測』『海の歴史』(小社刊)、『21世紀の歴史』、ダニエル・コーエン『経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える』、ボリス・シリュルニク『憎むのでもなく、許すのでもなく』他多数。
目次
【目次抜粋】
はじめに
第一章さまよい歩きながら暮らす
第二章 自然を食らうために自然を手なずける
第三章 ヨーロッパの食文化の誕生と栄光(一世紀から一七世紀中ごろまで)
第四章 フランスの食の栄光と飢饉(一七世紀中ごろから一八世紀まで)
第五章 超高級ホテルの美食術と加工食品(一九世紀)
第六章 食産業を支える栄養学(二〇世紀)
第七章 富裕層、貧困層、世界の飢餓(現在)
第八章 昆虫、ロボット、人間(三〇年後の世界)
第九章 監視された沈黙のなかでの個食
第十章 食べることは重要なのか
付属文書 食の科学的な基礎知識
謝辞
訳者あとがき
・・・
しかし、民間の宋銭使用が留まることを知らずとなったため、朝廷と鎌倉幕府の双方が次第に宋銭による納税を認めるようになった。中世から近世の初めにかけて日本経済に定着した宋銭は、長い間使われ続けることとなり、鎌倉時代~室町時代~安土桃山時代~江戸時代に寛永通宝が鋳造される(1636)まで、約400年の長きにわたり宋銭を初めとする中国銭が日本での政府指定の主要通貨であり続けた。
つまり、中世から近世初頭までの約400年もの間の日本は、独自の銅貨を鋳造せずに宋銭などの中国銭を現代の日銀券(円通貨)に相当するものとして使い続けてきたことになる。いわば、12世紀から17世紀までの中国は日本にとって巨大な貨幣発行国であり、中央銀行の役割も担っていた(その意味で言えば、その間の日本経済は中国の一部に組み込まれていた)ことになる。
因みに、おおよそ平安初期頃までの日本文化も、これは見方しだいではあるが、中国・朝鮮半島の文化圏にすっぽり包まれていたと言える。また、おおよそ、古墳時代の始まり頃までの日本列島の人々には日本人としての意識は殆どなく、半島~列島に群住する、精々で部族意識程度のももであったと考えられている(この辺りは、考古学的にも検証されつつある)。
(アンカーボルト(anchor bolt)を打ち込む培地(コンクリート基盤構造物の比喩)の違いで、信用なる良い幻想(信用創造)のリアル化か? or 虚構空間を浮遊する悪い幻想(癌化し歯止めを失った邪悪な欲望の権力が強権的に発散する)へ没入した儘となるか?の差異が生ずる)
・・・ひたすら敵を求めて浮遊するバカりの“悪い幻想”への先祖返りの象徴!それこそが、一瞬で消滅した国民の血税たる国庫金466億円の無様な浪費ということ!日本国“スペンディングファースト“国策アベノ貨幣ならぬアベノマスクの末路(そのアベノマスクなる珍奇なもののビフォー・アフター)・・・
(アフター/威風堂々?)
https://twitter.com/SaYoNaRaKiNo/status/1289530364428300289
(ビフォー/意気消チ~ン?)
https://twitter.com/nikkei/status/1289514965619990528
・・・そもそも経済(市場と貨幣)は、勝敗を決する戦争型の喧嘩をするサル(社会)よりもゴリラやチンパンジーに近いヒトが殆ど無意識に潜性イノヴェーション(これがヒト社会での『信用』の培地!/換言すればリアル・イノヴェーションの可能性の培地の観念、又は一回性で遭遇する異論・異文化あるいは系統的な異質性や異質な生命個体などへの調整的な好奇心の持続、即ち正統保守的な観念である良い想像力)を利用して深化させてきたものである!・・・
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289746504823894017
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289747188411580418
・・・以下は、日米(アベ・トランプ現象)などで典型的に見られる、ゴリラ(又はチンパンジー)ならぬサル型『悪い想像力』の悪魔的インカーネーション(リアル出現!)の事例、アラカルト。・・・
(サル型『悪い想像力』の悪魔的インカーネーションの事例1)
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289438540065992704
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289438787437596673
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1288533675642990593
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1288533675642990593
(サル型『悪い想像力』の悪魔的インカーネーションの事例2)
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289774357762383873
(サル型『悪い想像力』の悪魔的インカーネーションの事例3)
●53%白人が『黒人の命も!』支持の+3%がキモ!これは米大統領トランプが肝心の「自国史&米民主主義の“薄氷の”逆鱗”」に関する無知(日本国アベ首相も同類?w)を曝け出す恥ずべき行為!↓♨ →(2020米大統領選)「文化戦争」あおるトランプ氏 白人主義の象徴「南部連合」、擁護730:朝日 https://www.asahi.com/articles/DA3S14568033.html
♨ 新コロナの警告/ファシズム2.0に抗い持続を保障する潜性イノヴェーションはエトノス&生命の一回性を「共有する自由」で繋ぐ『日常』にある(2/2)https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/06/04/155449
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289805562138333185
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289805562138333185
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1289805562138333185
・・・以下、↑♨より、「自国史&米民主主の“薄氷の”逆鱗」に関連する部分の転載/下記の画像は、関連での必読資料・・・
ルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ――米国100年の精神史』(みすず書房)
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1290004745495564288
・・・前、省略・・・そのため、ポスト「1929ウオール街大暴落」で大恐慌の中心地となった米国では1937年に合衆国最高裁判所が「判例」解釈を変更し、単なる手続規定と見なされていた「実体的正義」に倫理的な意味が加味され、爾後は公権力による経済規制をも認めるようになった。現在は、「社会権」規定をもたぬ合衆国憲法を掲げる米国において人権保障の最後の拠り所と理解され非常に重視されている。
・・・因みに、米国民主主義の“虎の尾”(過半超の米国民が辛うじて、しかし強固に共有する逆鱗/これは、トランプ支持が4割台で歩留まりし米国民の分断が固定化されていることの原因の一つとも考えられる)が意味するのは、もしその事態となれば米国史上で最大の政治危機(思想Vsイデオロギーの闘争であった南北戦争の火種が再燃する恐れ/関連参照⇒ http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20180307 )となることに加え、米国民主主義のバックボーンとも言えるプラグマティズム法思想の伝統から、必然的に「米国伝統の薄氷を踏む憲法上の争い」に嵌ることを意味する。
・・・また、それが辛うじて維持されてきた司法積極主義(特に、リベラル傾斜のウオーレン・コートいらい強く意識化されてきた)の伝統ということでもある。従って、トランプ政権下のアメリカとはいえども、少なくともAI・ビッグデータ利用等についての規制に関するかぎり、オバマ政権で検討を重ねてきた、マイノリティ保護をはじめとする個人の基本権を尊重するという憲法上の観点からの活発な議論が停滞することは許されないことであろう。因みに、コロナ禍の深刻なショックから米国で発火した概ね30歳以下~10代の若い年代層によるZジェネレーション(https://squareup.com/jp/ja/townsquare/what-is-generation-z)の政治批判活動が米国~世界へ向け拡大中であることを特に併せて注視すべきである(アベウソ一強支配の日本だけが例外?w)。
・・・例えば、米連邦最高裁は6月15日に、LGBTなど性的少数者に対する職業差別を認めないとする画期的な初判断を示している。1964年にできた公民権法は男女間の差別を禁じているが、これで、その対象が広がったことになる(20200616朝日、https://www.asahi.com/articles/ASN6J0G2CN6HUHBI037.html)。
<補足>【トランプの恣意的な工作人事が失敗!/むしろ、米最高裁ではリベラルなウオーレン・コートの伝統が強化された!?@ TrinityNYC、https://twitter.com/TrinityNYC/status/1272847567265714176】この最高裁判決の支持にはトランプが指名したゴーサッチ判事が支持に回り、6ー3という圧倒的多数でゴーサッチ判事自身が判決文を書いた。トランプ政権は先週、医療現場でのLGBTQへの差別助長を促す方針を固めたばかりだった。
・・・そして、近年は「ウイスコンシン州最高裁のルーミス判決」(AI自動処理によってのみ重要な決定を下されない権利についての判決)に類する判決が、裁判所による判例法として承認される事例が多くなりつつある(関連参照/下記▼)。[@松井茂記『アメリカ憲法入門』―有斐閣―、および下記★]
▼再犯を予知するソフトウェアは人種差別的?http://www.sekaiwoyakusu.com/entry/machineracism
★「民主主義=永久の課題であること」を理解し、本格的OTT産業化に適応すべくAIナルシス社会のリスクを制御する日本国憲法の新たな役割を発見するのがポスト・アベの課題、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/20180503/p1
・・・
・・・以上の論点を補強するため、プラグマティズム法思想の伝統の核心となる「デューイ『プラグマティズム道具論』の中でも特に重要と思われる<凡人の保障された言明の希望(可能性)>について述べておく。因みに、ジョン・デューイ(John Dewey、1859- 1952)は、チャールズ・サンダース・パース、ウイリアム・ジェームズと並び プラグマティズムを代表する思想家であるが、米国の機能主義心理学にも貢献している(画像はウイキより)。
・・・特に建国(独立)後のアメリカでは、「南北戦争」の経験(強制イデオロギー化した啓蒙思想をめぐる同じ国民同士での殺戮戦という悲惨な経験)から生まれた<現在における“さしあたりの生き方としての民主主義”を重視する/デューイ>というプラグマティズム哲学が、トランプ大統領なる<分断王>の登場で混迷する今のアメリカでこそ、その本格的な再評価が期待されているともいえる。無論、これはトランプ大統領の政治生命を左右することにもなり得るということだ。
・・・“さしあたりの生き方としての民主主義”を重視するための尺度となるのが<凡人の保障された言明の希望(可能性)>である。一見、これは難解に見えるが、言い換えればそれは、「以下」のようなことだ。
「そもそも永遠に未完である民主主義での決定は、“最大多数派であるごく普通の人々(凡人)の理解の共有を前提として実行され続けるべき”であり、そこに全ての人々がパーフェクトに納得できる、100%完全な合理性を求めるのは不可能だ。従って多数決の決定ではそれをさしあたりの《解》と見て、必要なら、爾後も更に修正を施して行く必要がある。そのために必要となるのが、決定までのプロセスとその決定に参加した数多の人々(文字通りの一般の凡人、専門知識人、メディア人、政治家ら)の凡ゆる発言(言明)に関わる記録や文書(つまり非常に広義の凡ゆるドキュメント類)の作成・保管が非常に重要であり、それさえ完備していれば、多方面からの知識や情報を加味しつつ、その決定内容を十分に説明的に解釈しながら、絶えず修正し続けることが」可能になる。つまり、このことによって民主主義体制そのものが生き続けることができることになる。」
<注>ここで言う「凡人」は所謂バカのことではない。99%派の普通の人々のことである。因みに、どのようなエリート集団であったとしても、その集団構成を統計学的に概観すれば、それが厳密に99%になるかどうかはともかく、およそ80~90%は必ず凡人(一般の普通の人々)となるようだ。しかも、これはヒト社会に限らず、虫や昆虫などの動物一般でも同様である(だろう?)ことが推測されるようだ(w)。
・・・おそらく、このような<凡人の保障された言明の希望(可能性)>の理解から最も遠くにいる政治権力者の代表は誰か?との問いに答えるとすれば、それは米トランプ大統領、およびJPNルイ16世(両者は共にゼロサムのファシスト/我が日本国の安倍晋三・首相)と言うべきではないだろうか?w (なお、当件の更なる委細については下記★を参照乞う。/また、当論点は非常に重要なので、後の章でも再び記述することになる)
★民主主義の根本たる啓蒙の“普遍”観念に関わる重要な格率を提示したデューイ『プラグマティズム道具論』(凡人の保障された言明の希望(可能性))
https://www.evernote.com/shard/s440/sh/3e01e86f-ef51-4492-ae58-3a8510c0033b/048c1e9d707b59ed572f9c6a1488440https://www.evernote.com/shard/s440/sh/3e01e86f-ef51-4492-ae58-3a8510c0033b/048c1e9d707b59ed572f9c6a1488440
・・・以下、省略・・・ [完]