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マイクラ紀行2 階段井戸①

砂漠をゆくゴーレムたち。仲間が倒れようとも歩みを止めぬその雄姿よ。
増えまくった村のゴーレムが自発的にお出かけし、近所の砂漠をいつの間にか安全地帯にしてくれたのを良いことに、ではここで何か大きなものを作ろうではないか、と思ったのが運の尽き。
しょっぱなからですが、難事業トップ3に入る「階段井戸」の顛末をお届けいたします。

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階段井戸とは、インドやパキスタンなどに実在する巨大な井戸のこと。クリストファー・ノーランの『ダークナイト ライジング』では奈落と呼ばれる監獄として扱われていましたが、実際は涼しく過ごしやすいため、しばしば貴族の別宅や民衆の憩いの場になったとか。
『蒼穹のファフナーEXODUS』でアショーカが根付いたのも、そうした階段井戸の底でした。なぜナレインとエメリーがそこを選んだかといえば、四方を分厚い地面に囲まれることでフェストゥムの読心能力を防ぐという意図があったのでしょう。
そんな素敵な建築を、砂漠と平原の狭間でやってみるのも一興、というわけでスティーブ冲方は、ひたすら掘りまくりました。サバイバルモードで。

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あまりに時間がかかることに気づき、大量のTNTをチートコマンドでゲット。そもそも〆切の合間だというのに、なぜ楽に作れるクリエイティブ・モードにしないのか。それはちょっとばかり困難なほうがドキドキがあっていいからなんです。落ちたら死んじゃう建築ほど気合いが入ります。もちろんそんなことを考えていれば、のちのち後悔するに決まっているのです。

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爆破して、掘って、ブロックをチェストに放り込んで…昔のマイナー(鉱山掘り)たちの苦労を忍びながらせっせと地底を目指しました。
なお、面積は64×64マスです。二時間かそこらでそれだけの穴を岩盤まで掘るつもりだったスティーブ冲方に言ってやりたい。できるわけないだろう。

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溶岩ぶしゃー。危うく死にかけました。

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慌てて水をかけて大後悔。黒曜石ができちゃうに決まっているのです。
最強に堅いブロックを増やしてしまった事実はひとまず脇に置き、掘り続けるほかないのであります。

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途方もなく面倒くさい方法で、ただのモンスターのわき場を作っている気がしてくるも、今さら引き返せないスティーブ冲方。

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ゴールドセイントが降臨。
砂漠は日中でもゾンビがうろうろして闘争心をかき立てられますね。

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掘ることに倦みすぎて、転落防止もかねて階段を作り始めてしまいました。規則正しく並ぶ階段を眺めることで、カオスな掘削現場に立ち向かう勇気をかき立てるのです。

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「邪魔だーっ!」たかがスライムに全闘争心を喚起されるほど、次から次にスライムが出現。

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終わらなーい。

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面倒くさいので掘り残しておいた砂場にて、村人を発掘。いつの間に埋まってたんだ君は。

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疲れてくると如実にTNTの並べ方が雑になりますね。

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当然のように爆破事故で死にかけます。

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終わらなーい。

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だんだん空が狭くなっていく。なんだこの閉塞感と徒労感と絶望感は。

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やっとのことで岩盤に到達だー! やったー! スライム邪魔だー!

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跳んでくるスライムをかわすや、マグマにダイブ。どんどん分裂しながら燃えていきます。哀れです。かわしていないと自分がこうなっていたのでしょうが『ターミネーター2』を思い出します。
燃え尽きるのを見届けながら、何かこういうシーンを書きたくなりました。

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哀れむ間もなく降り注ぐスライムたち。
何時間もかけて、ただのスライムの養殖場を作っているに過ぎないのでしょうか? いいえ、あともう少し。もう少しで形が整うはず。きっと旅の終わりは希望に満ちている。

「階段井戸②」に続く。




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