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古着の魅力

ファッションエトセトラ第6回

今回はここ最近盛り上がりを見せる古着ファッションについて語っていきたいと思います。

過去何度も古着ブームというのはやってきているのでしょうが、私が初めて古着に興味を持ち始めたのは90年代前半。
当時よく読んでいたファッション雑誌はBoonで、ダウンタウンの浜ちゃんがファッションリーダーとして特集が組まれる様な時代でした。
(いわゆるハマダーってやつですね)

その後、裏原ファッションの台頭によりヴィンテージ古着ブームは下火になっていきますが、基本的な知識はその時に培ったと思います。

リーバイスを始めとして、チャンピオンのリバースウィーブ、コンバースのチャックテイラー、風車ナイキや、ゴツナイキ、ピーナッツのスウェット等々…。

お小遣いが月に3000円程度の中学生だった私には当然買えないのですが、そもそもヴィンテージや古着にあまり関心は向きませんでした。

むしろ「人が着古したボロボロの服に何万円も出すなんてアホくさ」と思っていた位で…。
というか、全身古着のアメカジコーデが苦手だったのかもしれません。

そんな私がはじめて他人の古着ファッションに衝撃を受けます。
「なんだ!?このカッコイイ着こなしをしている人は!!」とクギづけになったのです。

その人の名前は「藤原ヒロシ

今でこそストリートファッション界のゴットファーザーと呼ばれ、ファッション好きなら誰もが知る存在ですが、中学生だった当時の私には「ものすごいオシャレなお兄さんが雑誌で色々紹介している」くらいの認識しかありませんでした。
(業界では80年代から有名ですね)

衝撃を受けた裏原世代も多いのでは?

最初に藤原ヒロシさんを知ったのがメンズノンノで連載していた「藤原ヒロシのア・リトル・ノーレッジ」の第3回でした。

エルメスのオレンジ色のダッフルコートの中にボロボロのデニムジャケットとリーバイス505を穿いて、足元はレッドウィングのアイリッシュセッター。

30年経った今でも、こんな格好をしている人を街で見かけたら「オシャレだな~」と思うはずです。

これをきっかけにして私のファッションの方向性が定まりました。
「よし! これから俺は藤原ヒロシを参考にしよう」と。

最近のヒロシさんは古着を着てる所をあまり見ないんですが、80年代、90年代はよく着ていて、抜群にオシャレでした。
とある雑誌で、「ボロボロの古着にハイブランドを合わせるのが好き」と語っていて、「そーか、全身古着じゃなくて、一部だけ取り入れるのが良いんだ」と大いに参考になったのを憶えています。

MBさん曰く、ファッションの基本は「ドレスが7割、カジュアルが3割」だそうですが、私の中では「新品が8割、古着が2割」が基本となっています。

ア・リトル・ノーレッジ連載27回目では古着のパーカーを着ています。
テキストには「ただの古着」と書いてあるだけのでブランドの特定はできませんが、おそらくチャンピオンじゃないかなと。

左下はギャルソンのセーター

これも着こなしがカッコイイ!!
コムデギャルソンのウールパンツに足元はコンバースのオールスター。
古着のパーカーの中に白いシャツを合わせています。

今でもこのスタイルが好きでコーデの参考にしたりします。
ヒロシさんが着ているのはヴィンテージのパーカーなのでしょうが、私は復刻物で充分満足。

私物のチャンピオン赤タグ復刻

「スウェットはチャンピオンのリバースウィーブじゃなけりゃダメだ!」という方も多いでしょうが、私はそこまでこだわりはありません。

ので、これからリバースウィーブを買おうとしている方に
あえて欠点(画像の私物パーカーについて)を申しますと。。。

1.フードを被った状態だと首回りが張った状態になってカッコ悪い(ジャバザハットっぽくなる)
2.リブのテンションが弱い。
3.カンガルーポケットが縦に細長い。
4.生地がガサガサしている。

1のフードは、被らないから別に良いって方は問題ないでしょうが、北海道人は結構フードを被る人種なんで、(個人的偏見) 
頻繁にフードを被る方にはリバースウィーブのパーカーはおすすめしません。
2のリブは手首、腰部分共に生地が薄めでキュッっと締まる感じではなく、ユルくストンと落ちる感じです。
3のカンガルーポケットは一般的なサイズよりも横幅が狭く、ちょっとバランスが悪い気もします。
4の生地についてはしっとり、もっちりといった感じではなくザラザラみたいな感じで肌触りは良いとは言えません。

「そういうのもひっくるめてチャンピオンがイイんだよ」という方なら愛着の湧く一着となるでしょう。

これが本気のヴィンテージ好きとはまた違った裏原世代の古着の楽しみ方です。
ヴィンテージ沼にハマると深そうなので気をつけましょう。

ではまた次回!


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