若者たちの未来を守るためにも、ベーシックインカムの導入を
要旨
若年層にワクチン接種を進めるのは、まだ、時期尚早なのではないか?と思う。接種の是非の判断のための時間を稼ぐために、ウイルスの蔓延を当分コントロールする必要があると考える。その経済的な負担への対応策として、ベーシックインカムを導入してはどうか?
ウイルスの蔓延を当面の間コントロールすべき
ウイルスの感染リスクが高い人達に対するワクチン接種はやむを得なかったにしろ、長期的な副作用が評価されていない現状において、まだまだ未来がある若年層に対して、ワクチン接種を進めるのは、時期尚早なのでは?と考える。
一方で、高齢者を中心にワクチン接種が進みつつある現状では、ウイルスの蔓延を意図的にコントロールしなければ、年明けあたりに、かなりウイルスが広がり、若年層への感染のリスクがかなり大きくなると思われる。
そのため、若年層へのワクチン接種を控えるためには、ウイルスの蔓延を当分コントロール必要があるのではないか、と考える。
経済補償としてのベーシックインカムの導入
一方で、ウイルスの蔓延をコントロールしようとすると、経済的な負担があるのも事実。今までは、さまざまな応急処置で乗り切ってきたが、以上ようなコントロールは、何年にも及ぶ可能性があるため、恒久的な対応が必要ではないかと考える。
粗利補償という考え方もあると思うが、給付金の支給の遅れなどを見るに、行政のオペレーションの観点からも、簡素なベーシックインカムが妥当ではないか、と考える。
戦後の平時体制は、戦時に決まる
戦時社会と平時社会は同じ一つの流れのなかにある。したがって、今日の戦時社会が明日の平時社会を規定する。(ドラッカー選書版:P.2)
ベーシックインカムは、今の現実である「知識共創社会」にもフィットした制度なので、この際、導入するのが望ましいと思われる。
詰まるところ、ベーシックインカムとは、使途を定めない政府予算の支出、と考えられるのではないだろうか。これは、民主主義につきものの、政府と一部業界の癒着を防ぐ、一定の効果があるのではないかと思われる。また、インフラの整備がほぼ終了した現在の日本にもフィットするのではないかと考えられる。
団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想