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勝手に百冊チャレンジ【11冊目】「知識人とは何か」
なかなか面白い本。まだ、じっくりは読んでないけど、おススメなので、とりあえずリリース。
この本から垣間見えるサイードさんの魅力は、以下の二つの引用に端的に表れているのかな、と今は思っています。
「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」
「アマチュアリズムとは(略)利益とか利害に、もしくは狭量な専門的観点にしばられることなく、憂慮とか愛着によって動機づけられる活動のことである 。」(P.136)
専門化が進んでしまったゆえの分断を越えていけるのは、アマチュアというところかな。プロになると、いろいろとしがらみができるしね。
この辺の考え方、ヴェーバーさんの「職業としての学問」にも通じているらしく、面白いなというところ。もっと言えば、「職業としての政治」との対比も面白い感じ。
なんか、アローさんの「組織の限界」にも通じてくる感じ。また、気が向いたら、あれこれ書き足そうかな。
こんな呟きも
「アマチュアリズムとは、文字どおりの意味をいえば、利益とか利害に、もしくは狭量な専門的観点にしばられることなく、憂慮とか愛着によって動機づけられる活動のことである。現代の知識人は、アマチュアたるべきである。」(エドワード・W・サイード『知識人とは何か』平凡社、P136) pic.twitter.com/dbDRIvzpSv
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) May 17, 2021
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