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norinity1103
「三十年戦争」という見立てから
ウォーラーステイン流の見立てで、今が日中の覇権争いである「三十年戦争」の真っ只中と考えるのなら、それは1989年から始まり、今まさに「コロナ禍」で終焉を迎えつつあるのではないか?と思う。
先の大戦において「工業生産の標準化」が、アメリカに勝利をもたらしたように、今回は知識社会における「民主主義の確立」が、日本に勝利をもたらそうとしている気がする。
そしてそれは、ベルリンの壁が崩壊した1989年に端を発しており、同じ年に日本ではバブルの崩壊(日経平均の最高値)が始まり、中国では天安門事件があった。日本は、あの時から資本主義に別れを告げ、民主主義に舵を取り、中国は市場経済化を(それまでどおり)民主主義ではなく、社会主義で進めることを決めた年になる。
その決断が、結果として今の「コロナ禍」への対応の方法を分かつことになったと思う。今、足元の日本は大変だけど、これからの超複雑な知識社会は、権威主義や全体主義では乗り越えられないことは明白なので、多元主義でもない民主主義社会として、日本は(これまでどおり)世界にお手本を示す必要があると思う。
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