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SECIサイクルと学問/研究/教育/実践の対比(S.C.としての読み替え)
両者をざっくりと整理してみました。
S(共同化)としての学問
世界標準の経営理論より
モード:暗黙知→暗黙知
説明:個人が他者との直接対面による共感や、環境との相互作用を通じて暗黙知を獲得する
キーワード:身体を使っての共同体験、共感・対話
S.C.としての読み替え
学問を志した人同士が、(リアルやWEBで)意見を交換し、暗黙知を獲得する。
E(表出化)としての研究
世界標準の経営理論より
モード:暗黙知→形式知
説明:個人間の暗黙知を対話・思索・メタファーなどを通して、概念や図像、仮説などをつくり、集団の形式知に変換する
キーワード:比喩・類似推論、アブダクション、デザイン思考
S.C.としての読み替え
個人的な思索や(twitter等を通じた)WEB上の議論を経て、暗黙知を論文や書籍、WEB記事に変換することにより、形式知を広く共有する。
C(連結化)としての教育
世界標準の経営理論より
モード:形式知→形式知
説明:集団レベルの形式知を組み合わせて、物語や理論に体系化する
キーワード:ナラティブ(物語る)
S.C.としての読み替え
各自が行う現場での実践を前提として、関係する研究成果を整理・統合し、教育する。
本記事とは主旨が異なるが、変革の実施という観点に立つと、ストーリーテリング(物語り)によりセンスメイキング(納得・腹落ち)し、前進するための将来ビジョンという形にもなる。
I(内面化)としての実践
世界標準の経営理論より
モード:形式知→暗黙知
説明:組織レベルの形式知を実践し、成果として新たな価値を生み出すとともに、新たな暗黙知として個人・集団・組織レベルのノウハウとして「体得」する
キーワード:特になし
S.C.としての読み替え
教育内容に基づき、実践し、腹落ちする。
気づき
こうして整理してみると、E(研究)・C(教育)の部分はWEBに向いていますが、S(学問)・I(実践)の部分はリアル向きかもしれない、と感じました。
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