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男とは

『哲学的な100の質問』のつづき。
なんのこっちゃと言う方は、一番最初のこちらの記事をごらんください。

008.男とは?

わたしにとって男とは憧れ。昔から男っていいなあ~とおもっていた。というより女って嫌だなあ~とおもっていた。なんでなんだろう。

昔からマンガ好きだった。小1のときにはすでに読んでた記憶がある。
少年マンガも少女マンガも読んでいて、どっちも好きだったし面白かったけど、少女マンガにあまり自分を投影させる存在っていなかった気がする。恋愛ものはすごい好きで胸キュンするようなやつは今でも大好物だけど、それは見ているのが好きなだけで、自分がそういう存在になるのは、なんだか違和感があった。
少年マンガはね、あれなんです、戦ってるんだけど、ダメな自分に傷ついたり、誰かと比べてしまったり、それでも頑張ったり…「生きる」という部分に重なりがあって、そういうのがいいなあとおもっていた。もっと強くなりたいというのは、ずっと思っていたことだったし。今もおもっている。

少女マンガに出てくる「女の子」を自分が投影する相手としては好きになれなかったが、少年マンガに出てくる「女」にもまた全然投影できなかった。
というかむしろ嫌いだった…なんか余計に「女」というやつが嫌になった気がする。なんだろう、少女マンガに出てくる「女の子」よりも「女」味が強くて、お、おう…となる。
(でも、今書いてて思ったけど、逆に男の子は読んでて男の子のキャラに投影できてたのかな)
少女マンガは「女」ではなく「女の子」が出てくる。この違いはわたしの中ではくっきりしてて、現実でもそう感じるときはよくある。わたしが特に苦手なのは「女」を感じるひとで、「女の子」を感じる人はほっとする。ちなみに80代の女性にも「女の子」は感じる。
実際の性別や属性じゃなくて、【何か】をそう呼んでるんじゃないかとおもうのだが、これはいったんとばす。

マンガ自体は面白いので、みんな「キャラ」として描いてんだな…ってずっとおもってた。だいたい例えば「~ですわ」なんてしゃべるやつはどこを探してもいないけど、マンガだとよく現れるので、マンガというのは、現実ではなくて個性をわかりやすくするために強調して描いてるんだな、という解釈をしていた。
でも、そうやって思いながらも、そういう象徴として描かれる「女」が全然好きじゃないことから考え方にも影響を受けていたと思う。
「恋愛」ものも好きだけど、結局男がいなきゃダメなんかーい、ともおもっていた。少年マンガはわりと男ひとりでも成り立っているので。
そういうメッセージを勝手に読み取ってたのかもしれない。

でも、それはそれとして、現実の女の子の友達は大好きであった。友達は友達なのである。そして感情移入もできるし、投影もできる。というか、「人間」だった。「人間」として見ていた。
でも、男はどうだろう。わたしは結構男を前にすると、ぎくっと構えてしまうところがあるので。性別がおなじというだけでいくらはほっとする。
なんだろうね、自分が「女」として見られることにぎくっとしているのかもしれない。性別が同じ同士でいる分には、自分の性別なんて意識しないからな。
わたしは、性別を無視して相手を見れるのかというと、はっきり言って全然できてないひとだとおもう。少なくとも、相当仲良くなるまでは無理だし、仲良くなっても無理かもしれない。すごい、自分のなかでひっかかりのあるトピックスなんだとおもう。コンプレックスといってもいい。だから、ひとから見られる「性別」も意識してしまうし、相手の「性別」部分にも目がいってしまう。
たぶん、すんごい区別しちゃってるんだろうね。「人間」として見たいと思っていても。(ちなみにわりとtwitter上とかだとできる)(やはり、あそこは概念として存在できる場なのか…)

自分で創作するときもだし、読むときも、男や男の子がしゃべってるもののほうが入って行きやすい。でも、けっして、それはわたしが男に近いということではないのだ。わたしは全然男らしさが皆無である。たぶん、「女」とうまく付き合えてないんだろう。うまく距離がつかめてないのだ。「男」はむしろ自分がそうじゃないから、余計なことをおもいすぎずにいいなっておもえる。
でも逆にわたしは「男」のいい部分しか見えてないんだろうね、わたしには全然見えてない部分あるとおもう。「人間」の部分は理解できたり寄り添えたとしても、男のひとが意識してか無意識にしてか背負っている「男」の部分を、わたしはまったく気づけていないんじゃないかな。

このようにして、わたしは「男」についてしゃべっているときに、「女」についてしゃべっちゃうぐらいに、「女」に対して複雑な思いを抱いていて、引っ張られてしまい、よくわからない渦の中にいってしまうのである。

でも、ぐちゃぐちゃ書いちゃったけど、シンプルに、男の人がとても好きです。存在が。造形も。
恋してるんだろうなあ、男という存在に。いいなあいいなあっておもってる。
恋に恋する類の浅はかさかもしれないけど、ずっといいなあっておもっている。

最後に、全然関係ないかもしれないけど、わたしはかなり「弱さ」のある人間なので、男性社会が「弱さ」を許容できないところがあるなら、きっついなとおもう。どんな社会かそもそもよくわかんないんだけども。前に美容師さんが話してくれた、体育会系部活の男社会の話はなんかきつかった…。

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とおく飛行機雲を眺めている男の子の後ろ姿を描いてみた。わたしの憧れのような。

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