石破、総理になったら凡以下の男
誰しもがもう知っている通り、今回の衆議院選挙で自民、公明党は大敗した。
理由は裏金による政治不信の高まりだと思われる。
しかし、自民党、特に前総裁の岸田氏も何も努力しなかったわけではない。むしろ、問題となっているのは安倍派で、岸田氏はその尻拭いに奔走した。
そして、派閥政治からの脱却を図り、より国民にとって求められている首相を、との思いで、最後の高市氏と石破氏の一騎打ちで、議員票より党員票の多い石破氏に投票を促したのだ。
で、あるから石破氏は理論上、最も国民に支持されている総裁であったはずだった。
しかしそれは石破氏が、自民党というしがらみから抜けてああだのこうだのをテレビなどで自由に言えたから得ていた支持で、総裁という立場になった途端その活き活きとした自由な発信は完全に封じられた。
石破氏が今後自民党の総裁であったところで、自民党が与党でなければ総理大臣にはなれない。裏金議員に厳しい処置をすれば国民からの支持率は上がるだろうが、自民党の議席が減ってしまう。それに、自民党内での立場は元から悪いのに、輪をかけて嫌われてしまう。あまり嫌われたらすぐ総裁を辞めなければならなくなるかもしれない。このジレンマが石破氏節を封じ込めた。総理になるためにしてきたこと、総理でい続けるためにしなければならないこと、この二つが完全に食い違ってしまっていて、石破氏の武器であるアウトサイダー的言論はまるで役に立たなくなったのだ。
今後の国政がどうなるかはわからないが、少なくともトランプ相手に安倍元総理並みにしっかりコミュニケーションを取れて、防衛上の安心感をくれる人が首相として相応しい。そこで石破氏の防衛大臣としての経験と知識が上手に働くのか、それともてんで相手にされないのか、僕にははっきりわからないが、とにかく外交面ではなんとか何事も起こさず切り抜けて欲しい。
石橋は叩いて渡る。国政はそれくらい慎重に動いて欲しいものだ。