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「AIで色々生成しております」EP2

「AI画像生成の現場で見えてきた課題」

こんにちは、トワサンです!
今回は、前回のプロンプト作成に続き、AIによる画像生成の実際のプロセスと、そこで感じた課題についてお話します。
プロンプトを作成してからAIが画像を生成する流れは一見簡単に思われますが、実際にはいくつかの壁にぶつかりました。
今回は、画像生成においてよく起こる課題や、私が挑戦を重ねた対処法について掘り下げていきます。




AI画像生成の基本的な流れ

まず、画像生成の流れを簡単に説明します。
プロンプトを入力して、AIが勝手に画像を生成しますが、このプロセスには何段階かあります。
「構図の設定」「色彩の検討」「細部の描写」などの過程があり、各段階でAIが考察しながら形成します。

特に、抽象的なプロンプトではAIの解釈に大きなばらつきが起こりやすく、具体的な指示を出しやすいプロンプトでも、生成される画像が想像通りになるとは限りません。
この課題を紹介していきます。


課題1:解像度とディテールの不足

生成された画像で最初に気になったのが「解像度」と「ディテールの不足」です。 特に細かい模様や背景の細部が、ぼやけたり潰れてしまうことがよくありました。 WEB制作で使う画像には適さない場合があり、最適な解像度で生成するためにはAIの設定が重要になります。

対策:高解像度生成や後加工
解像度を上げるために、生成時に「高解像度オプション」を活用することができます。
また、生成された画像のディテールが足りない場合は、画像編集ソフトで後加工同様に、Photoshopでの補正シャープやネス調整を行うことで、イメージをよりクリアに仕上げることができました。
特に、背景がぼんやりしている場合には後から細部を描き足すことで、全体の印象が改善されました。

課題2:顔と手の描写の精度

AIが生成した画像では、特に「顔」や「手」といった人間のパーツの描写が不自然なこともあります。
目が違う方向を向いていたり、指の数が多かったりすることも。
これは、AIが人の複雑な構造を完全には理解できていないために起こります。

対策:細かいプロンプト調整や生成ツールの選択
この問題を回避するためには、プロンプトで顔や手のディテールについて指示を追加したり、特定の顔生成や手の描写に強いAIツールを利用するのがまた、複数のツールを組み合わせて、顔部分だけを別のAIで生成し、それを合成する方法も試してみました。
ただ、とても面倒なので、根気よくプロンプトを書き換えることでクリアしたいですね。


課題3:色彩の再現性と調整

AIが生成する画像は、色彩時に奇抜になったり、特定の色が強調されすぎることがあります。
特に、自然な色合いを求めて、AIの設定が原因で意図しない色が出現することが多いです。

対策:色指定と補正
この問題に対処するためには、プロンプト内で色彩を明確に指定することが重要です。
例えば「暖かいオレンジ色」や「柔らかいブルー」というように、特定的な色の表現また、生成後にPhotoshopなどで色補正を行うことで、より自然な色合いに仕上げることができました。
色や質感はあと補正でやっつける場合も多いです(笑)

課題4: 構図やレイアウトのズレ

AIが生成した画像は、構図がアンバランスになることもあります。
特に、複数の要素を含む画像を生成すると、中央の要素が少しズレていたり、配置が不自然になりがちです。
AIが複雑なレイアウトを完全には理解できないために起こる現象です。

対策:要素ごとのプロンプトの分割と再合成
構成やレイアウトを安定させるために、プロンプトを「要素ごとに分割」して生成し、後から合成する方法を試してみました。
主要な小物などを別々に生成し、それぞれの要素を以降レイヤーとして、意図したレイアウトが実現しやすくなりました。
これは少し手間がかかりますが、最終的な仕上がりには大きな違いが生まれます。
吐き出す画像のアスペクト比(正方形・横長・縦長など)も設定できるできないが色々ですので、用途によって使い分けや後で切り取りなどもしています。

課題5:一貫性

画像生成に関して、一貫性のあるスタイルを認めることはとても難しいです。
例えば、同じプロンプトで複数の画像を生成しても、限りなく異なる色や描写が出てくるため、連続したイメージを必要とするその場合には注意が必要です。

対策:プロンプトの固定とシリーズ化の工夫を
一貫性を持たせるために、特定のスタイルや色調に関するプロンプトを「固定」するよう心がけました。
また、シリーズで使いたい場合は、最初にベースとなる画像を1枚生成し、それをベースにAIに学習させることで、より統一感のある生成が可能になりました。
さらに、テーマを絞ったシリーズを作る場合には、プロンプトで「〇〇シリーズ」と確実にすることも意外と効果的でした。

AI画像生成の楽しみと挑戦

AIによる画像生成は、予測不可能な要素が多く、常に挑戦の連続です。
しかし、その中に意図した通りの画像が生まれたときの達成感は格別です。 また、AI生成には「偶然の」自分では思いつかないような構図や色彩が生まれることもあり、それがインスピレーションとなることもあります。

まとめ

AIによる画像生成には、解像度やディテールの不足、顔や手の描写の精度、色彩や構図のズレといった課題がつきものです。
試行錯誤しながら、自分だけの生成スタイルが見えてくるまで自分のノウハウも成長させるというのが今のところ最適な道筋だと思います。

次回の第3部では、画像生成からさらに一歩進んで、AIでの動画生成についてお話します。 動画は静止画とはまた違った難しさがあるので、そのプロセスも楽しみにしていてください!

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