4連休中に見た映画4本
冬冬の夏休み
これは前の記事で書いたから省略。アマプラで鑑賞。
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
若草物語なんて「愛の若草物語」しか知らなかったよ。
この映画はジョーが主役。でも私が知らなかっただけで、原作も「愛の若草物語」もどうやらジョーが主役らしい。エイミーじゃなかったのか……。
思うようにいかないジョーの人生にハラハラするし切なくもなる。がんばれジョー。でもその反対側にいるエイミーも私は嫌いじゃない。欲しいものと手に入れられたものはそれぞれ違うけれど、ジョーとエイミーは表裏一体。
ジョーの理解者としてお母さんがいることが救い。
ジョーの戦いは現代にも通じる。映画の中でずっとジョーを応援せずにはいられなかった。
ただ映画としては、2時間ちょっとの枠の中で超速で怒涛のエピソードが展開される(しかも現在と過去を行ったり来たり)のでちょっとおなか一杯。映画よりも連ドラのほうが良かったかも。
さらばわが愛 覇王別姫
ずっと見たかった。BSプレミアムでの放送録画を見たけれど、U-NEXTでも見れます。たぶんアマプラでも。
多くの人は、やっぱり蝶衣か菊仙に心を寄せるのだろうか。
私は圧倒的に小楼。役者としての才能を蝶衣ほど持たないくせに、うぬぼれや慢心がある。役者を辞めたり戻ったり。決定的な場面では蝶衣のことも、菊仙のことも守れない。どうしようもない凡人だけれど、彼の優しさに救われたことのある蝶衣と菊仙は彼に対して強い愛を持つ。小楼はそのことにどれだけ気が付いていたのか。最終的に彼は二人を失ってしまうのに。
戦後の漢奸裁判で日本軍との関係を問われた蝶衣は「(芸のわかる)青木が死ななければ京劇は日本へ伝わったでしょう」という自分にとって不利な証言をする。彼が芸を愛し、芸に命をかけていることがわかる瞬間。小楼にはできない芸当。でもその純粋さが結果的に自身を追い詰める。
中国の50年の歴史と共にこの3人の激動の人生を描く。彼らは何も変わらない変われないまま、彼らを取り巻く世界だけが唯一変わっていく。京劇の衣装とメイクは美しいままなのに。
蝶衣の哀しみは最後に爆発するのに、悲劇が待ち受けていた小楼を結局抱きしめるんだから、蝶衣の強い優しさと愛情に胸がいっぱいになったよ。
菊仙は嫁入りの時の最強に気の強い態度が忘れられない。とっても綺麗だったよ。
最高の花婿
少し軽い作品を見たくて。U-NEXTにて。
久しぶりのフランス映画。久しぶりに聞くフランス語に「やっぱりいいなー」と興奮していたら、ロワール地方のシノンに暮らす家族が主役だった。シノンもとっても懐かしいよ。
移民の多いフランスだけど、やっぱり移民との結婚は躊躇するのが本音なんだろうか。
2014年にロンドンに遊びに行って驚いたのは、黒人と白人のカップルの多さで、前夫との連れ子(たぶん白人)とミックスの子がいるカップルにも沢山遭遇した。そうだよね、もうそんな世界だよね、と思っていたけど、日本に来るイギリス映画にはいまだに黒人の登場回数は少ないし(ドラマには出てくるようになったけど)、フランス映画にも移民(Not 黒人)のカップルってそんなに多く登場しないな。
理由はいくつか挙げられるけれど、社会の一員として彼らを認めるには、まだ距離があり、時間がかかるということなのだろうか。