【漫画メモ】ピーチガール/上田美和
※ネタバレなし。
同世代(私は今31歳)の方ならきっとご存知のはず♪
ピーチガールを最近、15,6年ぶりくらいに全巻読み返したんです。ピーチガールNEXTが出ていると知って読んでみたら、込み上げたきた懐かしさにもっと浸りたくなって(笑)。けっこう覚えているものですね。
連載がスタートした頃、私は小学生でしたが、ほとんど細かいところまであらすじを覚えていました。でもあの頃と決定的に1つだけ、違った感想を抱いたんです。自分でも驚きでした。
私って、昔から(今も)女性の扱いが上手で、チャラいけど本当は一途っていう、少女漫画にはよく登場する、現実にはまあいないタイプの男性が好みなんですよ(笑)。(リアルな世界じゃ、チャラい人は大体本当にチャラいよね 泣 )
だから小学生の私にとって、岡安浬は、まさに理想の男性でした♡あの頃の私は、「浬くん大好き〜♡」と、架空の人物に対する熱烈な愛をクラス中に語っていました(笑)。(引いてただろうね、みんな)
だけど31歳の私は、え、絶対とーじ(東寺ケ森)がいいのに、と思ったんです。
たしかに前半まで(8〜9巻くらいまで。3〜4巻がピークに素敵♡)は、今読み返しても岡安浬はカッコイイんです。もしあそこで話が終わっていれば、今でも私はやっぱり彼に惹かれたと思います。でも最後まで読み終えたら、とーじの圧勝。
とーじ派のみんなが支持するであろう、ある事件以降のとーじの選択に惹かれたわけではないのですが(あれには、他にも方法あるでしょってもどかしく思っちゃうし)。
幼い私にとってとーじは、誠実で硬派だけど、面白味にかける真面目な男性でしかありませんでした。だってあの頃は、高校生の男の子というものを、とんでもなく大人だと思っていたから。でも今読み返すと、思春期ど真ん中の繊細なはずの男の子が、あんなにも男らしく、迷いなくストレートに好きな女の子をかばったリ、守ったり、出来るもの???なんて妙にそこだけリアルな視点も入り(笑)、すっっっごくとーじの株が上がったんですよね。
こんなこと言いつつ、結局今でも私はチャラいけど一途っていう、幻に近い男性が好みだけど(泣)、幼い頃の理想とは、少し変わってきているんだなと思いました(これは溺れるナイフを読んだときにも感じた変化です)。
昔私が惹かれていた男性の怪しい魅力って、結局弱さからくるもののように今は思うんです(月並みな例を出すなら、傷付きたくないから誰にも本気にならない的な)。
良くも悪くもほんの少し現実的になった私は、当時怪しさだと思って惹かれていたそんな要素を、女々しさのように感じてしまうんですよね。
昔の私のように、そんな弱さを支えてあげたいと感じる女性もいるんだろうけど、今の私はもう少し健全な人が好きになってきたんだなぁと感じました(笑)。
人間だから、当然弱さも欠点もあっていいし、そんな部分を受け入れ合って支え合っていく喜びももちろん分かるのですが、潜在的に、自分は人から愛されたり人を愛したりできると思っている人がいいんです。一見自信なさげでも、カッコよくなくてもいいから(とーじは普通にカッコイイけど)、根底に自分の存在に対する自信のようなものは持っていてほしい……。平たく言うと、思春期卒業していてほしいんです、たぶん(自分はしてないくせに 笑)。
感想とういより、私の恋愛観の変化一辺倒の内容になってしまいましたが、こんな風に少女時代を共にした漫画やドラマを見返してみるのってすごく楽しいですよ。
皆さんも、異性の好みに限らず、昔の自分と今の自分との変化を発見するかも♡
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