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うっぷん貯金の荷下ろしを、今ここから。

薄ぼんやり。

反抗しないひとが、素晴らしい人です。

そうやって小さな頃からしつけられてきた私たちは
反抗することが全く自然じゃなくて

異世界の住人 尾崎豊 が、あまりに鮮烈で美しく見えて。

誰にも好きだと言わないが
お酒を飲んだついでに 尾崎豊 の文字が
指先からデンモクに滑るように紡がれていく。

誰一人にも、嫌な雰囲気
つくりません。

反抗しないでいるお得さを、
学校では学びました。

頭を使うのは、コスパが悪いから
まず答えを知ってから、それをなん度も覚え込ませて、それだけ取り出せるようにする。

そうしたら、有名な大学に行くのも
なんだ、それだけやればいいんですね。

身を削って削って、何のために生きているのか
ぼんやりさせられた生きざまの中で得た
趣味に使えばもう、すぐ底をつくようなお金たち。

iPhoneに数字として記録されるだけの
お金すら実感の伴わない仮想空間の世界。

ぜんぶぜんぶ、忘れたくて
どこにいっても付きまとう人間の悲しさを
なげいて、お酒を飲むのだね。

半狂乱の大学時代があった人はまだいいが
そういうものすらなく、就職してしまった人は

おかしくなることすら、知らなくて

貯めに貯めた、うっぷん貯金。

それがどんどん思考力をさらにさらにと
うばっていって。

私たちは、どこへゆく。

都会のなかを彷徨う亡霊たち。

田舎の中をもっともっとせまく、縮こませる
わたしたちの思考。

どこへいっても、どこへいっても
人間という寂しさなんて
消えやしないんだなぁ。

人間である寂しさは消えなくとも

わたしはわたしは、
亡霊じゃなくて人間でいたい。

なんで怒ったんだか人には分からなくとも
わたしがよくよくわかってる
そういう自分の筋に従って
生きてやるんだよ。

何でもヘコヘコしてたら
始まらない生きざまってのが
人間の生きざまなんだ。

わたしたちは、ただ自分の想いを自作の歌や尾崎さんの歌詞にのせて生きるだけでは
ほんとうはずっと、現実では
亡霊になってしまう。

現実で、人で、生きて。
反抗の美しさを、体現して。

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