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彼の、目が教えてくれる。

彼は、生きづらそうだった。

いつも、自分をかばっているように見えた。

わたしも、そういう部分があるから

彼のそこを見ると

なんだか救われない悲しみが滲んでくるんだな。

もっともっと、彼に救われてほしいと思った。

そんな彼を変えたかった。

たぶん、わたしは自分自身を救いたかったのだ。

久々に、彼に会った。

ハッとするほど、

瞳が美しかった。

ハッとする、ほどに。

あぁ、そうか。

わたしは彼から出てくる言葉以上に

その瞳を信頼していたんだな。

目は、嘘をつけない。

わたしは、彼のことを変えれない。

変えなくていい。

その目が映す光を、今も見ている。

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