注射にめっぽう弱い

コロナワクチン接種1回目 8月25日

コロナ全国感染者数2万4321人
累計136万8822人 (2021年8月25日18:30時点 NHKまとめ)

8月25日、遅ればせながらコロナワクチン1回目を受ける。生まれてこの方幾度か注射針を皮膚に差し込んできたはずなのだが、いくつになってもあの鋭意な針が我が皮膚を突き刺す作業に慣れない。

一方、今年10月で7歳になる息子は、3歳頃から表情ひとつ変えずに注射を受けられる。我が子ながら、惚れ惚れする。彼の痛みに対する強さがうらやましい。血がつながっているのに、なぜ母は注射の痛みに弱く、子は痛みに強いのか。不思議でならない。幼い頃の自分は、注射の前はつねに泣け叫び、親を困らせ、無駄なエネルギーを費やしていた。とくに頭痛や腹痛などの体の中身の痛みには耐えられるのだか、外傷にはいっぽう弱いのだ。

それはおそらく……と思う。「外側(皮膚側)に自我が宿る」「外界との境目である皮膚から異物を侵入することこそ、我あり」と思っているふしがあるからだ。外傷だけではない。自分が受け入れ難き価値観や考えを外部から受けた時も、耐え難きを耐えられず、忍び難きを忍ぶことをできずににいる。要はヘタレなのだ。どうやら、我(われ)の我(われ)が発動する瞬間は、「内面から」よりも「外部からの侵入によって」露わになるらしい。だからこそ、この傾向が息子に遺伝しなかったことが不思議でならない。旦那に似たのかもしれない。たしかに旦那は痛みに強いし、やけに意志が固い。私のように意志薄弱、天邪鬼ではない。「似なくてよかった」と思い込む。

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接種した夜。腕の重さがピークとなり、1週間前にワクチンを打った旦那と同じ副反応が私にもあった。コロナ後、すっかりリモートになった旦那とは、日々同じ食べ物、同じ環境、同じライフスタイルを送っているため、身体も同化している(相方はコーヒー中毒、私はコーヒー嫌いなので、コーヒーを飲む飲まないの差はある)。

副反応は左腕が重くにぶい痛みがあるが、頭痛もない。熱もない。倦怠感もない。自称コロナ感染者と思い込んでいたが、我が家族はまだ一度もかかっていないらしい。「知らず知らずコロナになり、抗体ができていたら……。」密かに期待していただけに、ワクチンがコロナ予防であることをすっかり忘れて、また本日受けた注射針の攻撃を確実に受けなければならない未来に落胆した。

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