コロナ禍に父を看取る
「母に会いたい」と母の友人にメールをし、「夫婦なんだから会えばいいじゃない」と返答をもらっていた父が亡くなったのは、コロナ禍の2月8日のこと。父は心臓の人工弁の手術を二回しており、夏に一度心臓が止まったこともあり(幸運にも病院内だったためすぐ蘇生した)、もう一回心臓手術を医師からすすめられていたのだ。今思うと寿命だったと思う。再手術のリスクは高かったが、父は三度目の手術を決意した。ポジティブで楽観的な父に「手術をしない」という選択肢はなかった。手術は2021年10月7日に執り