見出し画像

上古天真論Part2

邪気

皆さんも、聞いたことがある言葉「邪気」

邪気には、風・暑・湿・燥・寒など、外部から人体に害になるもののことを「邪気」と言います。

その邪気に対してのお話です。

昔の聖人(知識や徳望がすぐれ、世の模範と仰がれるような人。神のように万事に通暁している人。)は、民にこう教えを説いた

自然からの邪気は病気の基であるが、春夏秋冬に対する季節の変化に対応して規則正しい生活をすれば、これらのを避けて安らかに過ごすことができる。
同時に、無欲恬淡(欲がなく,物に執着しないこと)であれば、さらに精神的な刺激が人体から避けられる。

すると、体内の栄気は滞りなく全身に巡り、衛気はしっかりと人体を守る働きを行い、病の邪気が体内に侵入することを阻む

※栄気・衛気・・・人体の基本とする2つの気のこと。また、その気によって生命活動が営まれている

だから、昔の方々は、無理な欲望を持たずに、肉体をほどよく動かすことで、食事に対しては食物の本来の美味しさを知り、着物に関しても、豪華ではなく素朴であった。また、悪い道楽には溺れず不良な誘惑には心を迷わせなかった。

頭の賢い人も愚かな人も自然に逆らうことなく自然に身を任せて楽しんでいた。

皆さんなら邪気や自然にどう向き合いますか?


③ー3に続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?