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Apex Legends:報告,要求,オーダの為のVC活用
バトロワFPS,Apex Legends をプレイする上でボイスチャット(VC)を効果的に活用する為に意識したいことを話す.
チームで戦うゲームでは情報共有,意思疎通は非常に重要になる.Apex にはピンと言う素晴らしい情報共有手段が備わっているが,やはりやりとりできる情報量,速度はVCの方が圧倒的に上だ.
ただし,VCが繋がっていても意味のある会話になっている場合とそうでない場合がある.せっかくVCを繋いでいるならその能力を十分に発揮したいものだ.
最近知り合った何人かとパーティプレイした時に,VCの報告,要求について指摘したいこと,ここがもっとよくなる点だと思うことがいくつかあったので,その共有の為にもこの記事をかく.
VCでできること
さて,VCと言ってもただの通話なのだが,果たして何ができるのか.それは大別して三つある.
・報告
・要求
・オーダー
報告とは,それはそのまま自分の持っている情報を報告するのだ.部隊単位の行動,意思決定に必要な情報を共有する為に自分のもつ情報を報告する.
要求とは,情報の共有だけに止まらず,自分の持っている情報を報告した上でさらに部隊のメンバーに押し引き,スキルの使用など要求をだす.状況をただ報告するだけから"これからどうしたいか"を決める,一歩進んだVCの活用法だ.
そしてオーダーは要求よりさらに上の,部隊単位の行動に指示をだす事だ.部隊単位の押し引き,部隊の展開,スキルの使用などを含めた部隊の行動方針を決めるものだ.
まぁ簡潔に言えばこれだけだ.よくわからないだろうから,次でそれぞれに対して詳しく話していこう.
・報告
VCやパーティプレイを始めたばかりの人はそもそも何を言っていいかわからないだろう.そう言う人たちはまず,報告ができるようになってほしい.
そして報告とは,自分の持っている情報を共有する為の行為だ.基本的に持っている情報は全て報告して良い.本当に全てだ.
主に言えば
・敵:レジェンド/アーマー/配置/スキルの使用/ダメージ
・味方:回復/展開/スキルの使用
だ.
例えば"レイス紫150入ってる,虚空切った"や"僕バッテリー入れる"などだ.
目についた情報は片端から全て報告して良い.特にVCに慣れないうちは喋りながら戦闘することにも慣れなければならないので本当に持てる情報は報告しよう.
ただ"割った"だけよりも"誰を割った"の方が情報量が多い."50カット"よりは"紫50カット"の方が情報量が多い.単語が増えるその1秒以下の時間を惜しむ必要はない.
また指示語(これ/それ/あれ)は使うならピンと共に使わなければならない."それ割った"では何がなんだかわからない."それ(敵ピン)割った"は圧倒的に情報量が違う.
全てを報告しろと言ったが,情報に優先順位があることは意識した方がいい.優先順位がわかるようになると,次のステップである"要求"にも繋がる.
優先順位の判断は敵/味方部隊の壊滅に繋がるかを基準に判断すると良い.
敵を大きく削った(激ロー)報告とただアーマーが割れない程度の情報ならば明らかに激ロー報告の方が重要だ.アーマーが割れない程度の削りと比べて圧倒的に敵の回復時間が長く,詰めるきっかけやカバーでダウンに繋がるからだ.
目の前の敵と撃ち合っている最中,敵部隊の一人が横に展開して射線を通しにきていることがわかればダメージ報告よりも射線を通されることを優先した方がいい.目の前の敵は回復に時間を使うだろうが,展開して来た敵はこれから自分の部隊をフリーで撃ってくる可能性が高いからだ.
まぁ例をあげればキリがないのでこの辺りでやめておく.
自分はこの報告に関しては次の要求に繋がるかどうかでそもそも報告するかどうか決める.
・要求
さて次のステップは要求だ.報告とはただ情報を共有する行為だったが,要求はその情報をもとに(次に何が起こるか,それに対して)どうしたいかまで言うのだ.
例えば
・敵アーマーを割ったから"詰めたい"
・敵アーマーを割ったけど(何らかの理由で)"詰めないで欲しい"
・アーマーが割られたから"カバーが欲しい"
・自分が回復しているから"詰めないで欲しい"
・自分は回復しているが"詰めて欲しい"
などだ.
明らかに同じ報告,例えば割った/割られた,回復の報告でもそれから繋がる要求は様々ある.報告とのもっとも大きな差は,要求は"予測"に基づいているのだ.
敵のアーマーを割って体力差が十分あるだろうから詰めたい.自分が回復中だから人数有利が作れないから詰めないで欲しい.自分は回復中だけど部隊壊滅は味方二人でもできるだろうから詰めて欲しい.例えばこんな感じだ.
要求は報告より難しい.それは予測をしなければならないからだ.しかし要求の方がよりVCの活用として望まれるその理由は,味方に考えさせる負担を減らせるからだ.
戦っている時に,報告された情報をただ聞くだけでは聞いた味方はどうすべきかを考えなければならない.しかし"こうして欲しい"があれば素直にそうしやすいだろう.
ただ,要求はもろ刃のつるぎだ.要求が報告より難しいのは,自分が考えなければならないことと,間違うリスクがあることだ.
情報を共有するだけでなく,予測をして,それに対応した行動を要求するのだから,予測が間違っていたり,対応を誤れば部隊に不利になってしまうことだってある.
しかしそれは間違って初めてわかるものだ.恐れず要求して欲しい.経験を積まねばできるようにはならない.
・オーダー
要求は,個別の戦闘で個人が持っている情報からどうしたいかを主張するものだったが,オーダーはさらにその先,個人が持っている情報,要求を併せて部隊としてどうしたいのかを決めるものだ.
オーダーのいるメリットは部隊の意思決定速度が高くなることだ.部隊としてどうしたいか,それを誰も決めず,雰囲気でプレイしていてはVCを繋いでいる意味がない.
まぁオーダーは部隊に一人居ればそれでいい.複数いてもいい,オーダーの中で順位を決めておけばいい.意見が食い違った時にはどちらの意見を優先するかを決めておけばいいのだ.しかし必ず部隊に一人は必要だ.
オーダーに求められるのは
・部隊単位の盤面の把握能力
・報告要求をもとに取れる選択肢を考えつく能力
・選択肢の中から最も良い選択肢を素早く選択する能力
・間違いを恐れない心
だ.特に最後.
オーダーは要求よりさらに難しいのは判断に責任が伴うことだ.間違った判断を下せば部隊の壊滅に繋がる.それはオーダの責任だ.ただ,誰かがやらねばならない.
そして注意して欲しいのは,撃ち合いの強さ,個別の立ち回りのうまさとオーダーのうまさは必ずしも一致しないのだ.部隊で一番強い奴がオーダーをするのは多い.しかし必ずしもそれが正しいとは限らない.
当然Apex の経験が深い人は撃ち合いが強いだろうし立ち回りもうまいだろう.しかし行動を決定するかや失敗を恐れない心は撃ち合いや立ち回りとは別の能力だ.
要求よりさらに難しいことを,何度も失敗して,それでもめげずにやるしかないのだ.
終わりに
VCは情報伝達,意思疎通,意思決定速度を飛躍的に向上させるチームプレイではとても重要な手段だ.
報告なら持てる情報をあるだけ報告するべきだ.報告だけでなく,持てる情報から予測し,要求した方がパーティへのメリットが多い.そして要求ができるようになればいずれオーダーもやって欲しい.
しかしVCをフルに活用するのは一朝一夕にはできない.訓練が必要だ(配信者のパーティプレイを見るのも非常に参考になる).
この記事がVCを有効に活用する為に,皆が考えるきっかけになれば幸いだ.
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