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真剣に「疾駆竜 ボルシャック・アッシュ・レイダー」に向き合おう

ゴールドオブハイパーの発売がもう今週なんですね。買う気が無い割には情報を結構丁寧に追いかけているのは何故でしょうか?まあ内容が強かろうと弱かろうと話のネタには出来ますからね。
さて、そんなわけで今回紹介するカードは「ボルシャック・アッシュ・レイダー」です。いや、こういう類の弱いと言われまくってるカードって僕のような無名が紹介する意味無いような気もするんですが、まあ実際どの辺りが弱いとか捻り出した使い道の事前評価とかには言及しても良いかなって。

さて、実際のところこのカードがなぜ弱いのかを言語化することって皆さんは出来ますか?結論から言えば「コストとリターンが見合わない点」に尽きる訳ですが、それは何故かという話ですね。デュエマにおいてダイレクトアタックという行動は、かなり重いリスクが発生するようにゲームシステム上設定されています。相手の手札を増やす、コスト踏み倒し、それぞれアタックによって相手側に発生するアドバンテージはカードゲームでも相当上位に位置する物です。極めてごく一部の例外を除けばこれを超えるアドバンテージはほぼ無いに等しいため、プレイヤーがダイレクトアタックを行う時はそのアドバンテージを超えるメリットが発生した時、つまり勝利アドバンテージを取れるタイミングな訳です。
その上で改めてアッシュ・レイダーの効果を見ると、このカードには勝利アドバンテージを取得する能力がほぼ無いのです。つまり効果を言い換えたときに「ダイレクトアタック時のリスクはそのままに、ライフアドバンテージ2点分を2ドローに変換する能力」と言える訳です。当然相手には踏み倒しでアドバンテージを拡げる可能性が残っているわけですから、当然これはアンフェアな交換となるのです。これがアッシュ・レイダーが弱いと評価されている理由です。

さて、ではこの問題をどう超える為にはどうすればよいのか。答えは簡単です。「リーサル打点を超える状況でアッシュレイダーで相手側のアドバンテージ差を縮める為の運用を行う」です。一番扱いやすいのはワールドブレイカーやパワードブレイカーと言った1枚で大量にシールドブレイク出来る打点と組み合わせる事でしょう。元々、1枚にリスクとリターンを圧縮したこれらの能力であれば、アッシュレイダーで発生したディスアドバンテージの巻き返しはかなり容易になり、そうなれば逆にアッシュレイダーで得られるハンドアドバンテージが寧ろリスクの軽減に働きやすくなります。…尤も、そのタイミングなら既にハンドアドバンテージを取る恩恵も薄くなっているのでやっぱり難しい気もしますが。
勿論、巷で言われている「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」のようなシールド差を活かすギミックもアッシュ・レイダーとは好相性です。ただ、これらはギミックの種さえ割れてしまえばアッシュ・レイダーが任意効果である以上「メタ読み」されてしまう懸念もあるので、難しいところです。おもちゃ系ギミックはこう言うのに弱いと本当に難しい…
もし弱いカードほど愛したい、デッキとして形にしたいという僕のようなデッキビルダーの方にこの記事が参考になれば幸いです。僕もこれから頑張ろうと思います。既に復帰以降過去2回、アブライゼドルバ君とカラーレスレインボー君をデッキにした以上、このカードにも触れざるを得ないと思っているので、皆様も健闘して頂ければと思います。

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