見出し画像

デュエマと遊戯王では汎用の意味が違う。

ここ最近、遊戯王でもデュエマでも新しいスタンダード、新しい汎用カードがやって来ているような気がします。カードゲームにおいてやはり汎用カードというのは非常に強力な要素で、それ故に規制されることも多いバランスブレイカーの側面も持っています。特にグッドスタッフと呼ばれるデッキ内のほぼ全てを汎用で埋め、何を引いてもカードパワーで押し切るデッキタイプは非常に強力であり、歴史の長いカードゲームでは多くの場合、現在ではこれが構築させる事自体を開発が警戒しているフシすらあります。

しかし、一言で汎用と言ってもデュエルマスターズと遊戯王ではその言葉の意味はかなり異なります。
デュエルマスターズの場合、デッキカラーの関係上実質的には構築にある程度タイプを寄せる必要があります。闇や水を入れるならコントロール色が強くなり、火を入れるならビートダウン色が強くなる、といったような感じですね。それは汎用カードも例外では無く、カラーリングを意識した構築を必ず求められます。そのため汎用カードとコンセプトが噛み合うとしてもカラーの関係で構築から抜けたり、逆に汎用カードを入れるためにカラーを追加やタッチしたり、といったことが起こり得ます。有名な所だとデドダムのために青黒緑にしたり、みたいな事ですね。遊戯王で例えるとするなら、アーゼウスやバロネスなど、特定の召喚方法を使うデッキで使われるタイプの汎用カードが基本、ということですね。そのため遊戯王以上にデッキコンセプトをかなりガッチリ固めることが多いような気がします。

対して、遊戯王は汎用カードに縛りがほぼありません。一部種族サポート等もありますが、同じくらい何にでも入る汎用や出張セットがあり、デッキ構築の自由度がかなり広いです。属性や種族による相互作用や専用サポートこそあれど、ルール的には組み合わせで不都合が招じることが無いのでムーブメントに合わせて複数のコンセプトを組み込める面白さがあります。デュエマで言えば、ハヤブサマルやパーフェクトネイチャーのようなカラーリングを貫通するタイプのカードがイメージ的には近いのかなと思います。ただ最近は遊戯王もその中でゲームバランスを維持するのが難しいと思っているのか、効果によるデッキカラーの縛りを与えるパターンが増えてきた印象があります。

どちらが優れている、ということはありませんが同じ単語でもこれほどまでに違う、というのは中々面白いと思っています。是非、新しいカードゲームを始めるときには汎用カードの意味合いを意識してみてください。よりそのカードゲームの理解を深められると思います。

いいなと思ったら応援しよう!