邪悪で臆病で卑怯な毒虫のインターネット掲示板
暗いインターネットが見たくてアンチスレとか覗くのは精神衛生上良くないのでやめたほうが無難だ。当然である。人間の悪意ってのはつくづく何処までもグロテスクになれるもので、匿名であろうと無かろうと、誹謗中傷はいくらでも量産されていく。嫌いな人間の一人や二人くらい居るのは当然だとしても、そいつを共有して巨大な憎悪に合併してしまえば、正しかろうが間違っていようが関係なく文字通り人を殺すまで止まらないのだ。掲示板は殆ど自分では書き込まない所謂ROM専ではあるが、それでも人が増長していくところは見ていて怖くなるし、自分が嫌いな人間の悪口が言語化されて、共有されているのが快感になっていく。狂人の振りして通りを歩けば、って奴である。
昔は少なくとも、中間があったように思う。昔から過激なアンチスレはあったが、相対的に批判者が集まりやすいくらいの場所とか、その程度で済んでいる場もあったように思う。だけれど、ここ最近はそういった場所はどんどん淘汰されていく。とにかく二元論的に、否定か肯定かを求められる。多くの人が意見するようになって複雑化した弊害か、はたまたコミュニティが尽く煮詰まったが故なのか。いずれにしても、先鋭化が進んだコミュニティについて行けるほど僕は自分を信じていないので、怖くて逃げ出してしまう。とんだ憶病者である。そのくせ嫌いなものは嫌いだし、その結果生まれたストレスを解消したい歪んだ欲望を持ってしまう。
勿論、その矛先が自分に向くかも知れない。それもまた怖い。ハッキリ言って、僕のようなメンヘラはインターネットで標的になりやすい。頭を低くしていられない精神異常者をサンドバッグにする文化ってのが恐ろしいことにインターネットには普遍的に存在しているので、そういう物に目をつけられてしまうかも知れない恐怖は多かれ少なかれ持っているものだと思う。それでも僕は承認欲求モンスターなので、そんな攻撃性でも他人から注目されたいと思ってしまいそうになる。危険だ。そうやって品性も正気も失ってしまった人も見たことがある。自分も相手も徹底的に傷付けるしか無くなっていて、まるでそれ以外に人とのコミュニケーションを忘れてしまっているようだった。傷つけないように、傷つかないように、どうやったら出来るのだろうか。インターネット蠱毒から脱出しなければ、きっとこの連鎖は止められない。インターネットをやめろ!
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