![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94384848/rectangle_large_type_2_e68ac8a76eb2d2b771d20eaf0814258a.png?width=1200)
Photo by
matsuda2772
年末ってのは本当に金がかかる
今日で仕事納めである。思えば、今年は仕事のしんどい年だった。ただただ終わりの見えない仕事をして、しんどくて、それでも辞めずに今もクリエイターを続けられているのは業界への未練と必死さ故か、怠惰ゆえの功名か。いずれにしても、僕がまだこの業界で戦っているというだけで、それ自体奇跡に近いのかもしれない。来年もそうなってくれればよいのだが。
仕事は早めに切り上げになったので、秋葉原で落ち合う。元旦に福袋を買いに来るためその下見…という名目で、要は折角なので遊ぼうということだった。平日とは名ばかりで、歩行者天国をしていないのが不思議なほど人が多かった。仕事納めの祝いなのか、あるいは昨日で〆だったからと初日のお休みで遊びに来たのか。いずれにしても、雑多な街には年末の匂いがこびりつき、人々が行き交う忙しなさが写り込んでいた。そういう冬の光景というのが見ていて好きだ。灰色がかった都会のアスファルトとビル群を象徴するような乱雑なコミュニティの群れが、どこか慌ただしくて、寂しさを感じるのだ。
それにしても本当に金が減る一方だ。何かすれば金が減る。みんな好き勝手言いやがるものだから、金は出ていくばかり。まあ、断らない僕が悪いのかも知れないが。所詮は薄給の下っ端クリエイターなのだから、こんな贅沢していることが間違っているのかも知れない。金の切れ目が縁の切れ目とも言うし、僕は誰かと関わりも本来持てる人間ではないのでは無かろうか。まあ、それならそれで良しとしよう。どうせ財産を溜め込んでも死ぬとき死ぬんだ。金持ちのゴミクズ共が馬鹿にしようと、僕はどうせ人生を碌なものにできやしないのだから、それならそれでいいのだから、せめて人生死ぬために破滅していこう。