令和に現れた展開セット 超重武者について
初回にしていきなり新弾の話になります。今、遊戯王プレイヤーの間で話題になっているカードがある。超重神童ワカ-U4である。
ざっくり要点を纏めてこのカードが出来ることを説明すると
このカードのペンデュラム効果でサーチしてきた「超重僧兵ビッグベン-K」がペンデュラム効果で「超重武者装留ガイア・ブースター」をサーチしてくることができる。
「超重武者装留ガイア・ブースター」の効果でワカ-U4に装備、特殊召喚することでチューナーレベル4とと非チューナーレベル4が並ぶ
シンクロした場合はワカ-U4がペンデュラムゾーンに行くのでペンデュラムスケールが1〜8で揃う
このカード自体が「超重武者」として扱うので「超重武者バイ-Q」を手札から捨ててサーチできる
何ならバイ-Qはレベル2チューナーなので「アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン」をシンクロ召喚し、バイ-Qを蘇生してバロネスを立てることが出来る
これらが「召喚権を使うことなく」可能である。
その後の制約条件が付く訳でもなく、初動1枚から展開できるカードが都合6枚もある。地属性機械族な事も優秀で、ギアギガントXやリヴァーストーム等でサーチしてきたり、そもそもそれらを採用しているデッキなら種族属性サポートを受けることも出来ることが多い。
当然こんなヤバい効果が無条件で使える訳など無い。これらの効果を発動するためには墓地に魔法罠が無い時しか使用することが出来ない為、通常のデッキでは大抵初動でしか使えないと考えていい。
メリットはさんざん挙げたが、デッキの構築にはそれなりに工夫が必要で
デッキをフルモンスター、墓地効果のある魔法罠のみにする等の魔法罠が墓地にない状態を維持できる構築にしなければ初動以外でダブつく
メインデッキに入れる枚数が多く、唯一他の手段でも使える可能性があるバイQのみ3枚としても最低6枚、安定的に初動で使いたいのなら8枚は入れる必要がある
ビックベン-K、ガイアブースターを素引きしたくない。フル投入なら6枚がデッキの素引き不要札となり事故率が上がるが、ピン採用でも2枚は必要な上に今度は2ターン目以降はワカ-U4やバイQが確実に腐る
とそれなりにリスクが伴う。特に2つ目以降のデメリットはガチデッキでは致命的となり、常に何かしらの要素で安定感の欠けるデッキとなってしまう。流石にかの悪名高いモンキーボードや勇者デスフェニといった極悪出張セットとは使いやすさは段違いだろう。
とはいえ、シンクロ、ペンデュラム、地機械などソリティア御用達のデッキタイプの要素をすべて兼ね備えている点で言えば少なくともカジュアルデッキではより多彩な展開を考えることが出来るのは間違いない。現に僕もカラクリデッキでの採用を検討しているところであり、このカード郡から出来ることの多さに心が踊ったからこそのこの記事である。
また、前述したデメリットを考慮しない、或いは苦にならないデッキでは非常に強力であり、環境での活躍も十分に考慮する価値があるだろう。
そこら辺を踏まえて、次回の遊戯王記事ではこれら出張セットの環境考察をしたいと思っている。
追記:後編書きました。環境で超重武者はやっていけるのか?
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