フミビロムは君が思ってる何倍も柔軟性があるよ
パックが発売してから新カード紹介する奴があるか〜!!
というわけで本日紹介するカードは「学識の夜 フミビロム」です。いやぁ、発売前に紹介された時に感じた弱そうという気持ちがひっくり返ることは珍しく有りませんが、そういうのってComplexとかテレスコテレスみたいな「実は使う手段が有った、だから環境で使われるようになった」的なカードが多いんですよね。フミビロムはそれらとは違って値段が上がったりはしていないので、あくまで玩具枠の域は超えていません。しかしですよ、だからこそこのカードに感じた可能性は無限大、多くのデッキ救済カードであると感じています。それでは解説していきましょう。
まず大前提として、「アイネクライネ」というカードが存在します。シビルカウント3、つまり水のカードが3枚場にあれば3コストに軽減できるクリーチャーで、登場時に手札が5枚になるようにドロー出来ます。フミビロムと一見同じようなカードに感じますが、その性質は大きく異なります。
アイネクライネはシビルカウント達成の為に必然的に低コスト、若しくは自前でコスト踏み倒し効果を持った水文明のクリーチャーでデッキを固める必要があります。更に言えばアイネクライネを引き込む為の手段としてドローソースを組み込む必要もあるのですが、そうなるとアイネクライネが着地した時の効果が薄くなってしまうので適宜調整をする必要が出て来てしまいます。
その為、アイネクライネ自体は本来ドローソースというリソース要因である筈なのに、気がつけばアイネクライネ着地を目指してカードパワーの低いクリーチャーを横展開していくデッキ!と成りがちです。ようは条件達成と効果の有効活用に融通が聞きにくい為、デッキパワーを下げざるを得ないという明確な弱点が存在する訳です。
対して、フミビロムは条件がハイパーモードにする為のクリーチャー1体でドローが出来るため、ポン置きで何時でも手札リソースの回復が出来るので、非常に自由度が高い。素のコストが3なので、速攻相手以外にはこのカード単体を出して終わっても割と余裕も有ります。そしてドロータイミングが攻撃時なので手札を使い切った一番リソース補充したいタイミングであるが故、非常に雑なデッキ構築が可能になります。極端な話、やりたいこと全部詰め込んだデッキにフミビロムが4枚入れるだけでリソース確保力に大きな差が出るレベルです。流石に現実的にはもう少し考慮は必要だと思いますが、少なくともリソースを大きく回復する手段としては選択肢としてかなり悪くない。アイネクライネの弱点であった「リソース回復したいタイミングをカードに合わせに行かなければならない」という点が大きく改善されているのがフミビロムなのです。
また、全体パンプアップとパワードブレイカー付与も侮れません。素の打点が高いパワカなら兎も角、そうでは無いカードは幾ら横展開をした所で所詮有象無象に過ぎませんが、フミビロムが居ればそれら全てが6000以上のWブレイカーに変換される、と考えればリーサルに届きそうな感じがしませんか?ボルシャック・フォース・ドラゴンやLaw儿-怪Hawkがそれに近いのですが、やはりここでも条件の緩さが光ります。何時でも全体がパンプアップされている、というただそれだけで柔軟性に大きな差が有りいざという時のサブプランとして常に頭に置いておくことが出来ます。
シビルカウントを持っていたクリーチャーの弱点が改善された良カードであるフミビロム。是非とも騙されたと思って使ってみて頂ければと思います。
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