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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック / メトロポリタン美術館
嫌われ者だと諦められるなら
自分の投稿にいいねがつかないとか、閲覧数が増えないとか、そういうことで一喜一憂するべきじゃ無いのは言われるまでもなく分かっちゃあいる。分かっちゃあいるんだが気にならないかと言われるとそんなことはないわけで。いいねを強要したくないという気持ちと、いいねしてもらえない寂しさとがぐるぐる巡って、そのうち被害妄想に取り憑かれる。なにか嫌なことを言ったんじゃないか、致命的な失敗をしたんじゃないか…
客観的に見ればそりゃ見たくないものはあるだろうし、気に食わないことだってある。別に全肯定なんてする必要はないと思う。そんなもんだろう。それを気にしすぎては相手に負担もかかる。それは僕だって嫌だ。どうにも気になってしまうのを抑えたいのだが、気になってないアピールで自分を騙したところで本音はやっぱり心を乱している。
自分が嫌われる人間だと自覚している。あるいは思い込んでいる。だからすぐにそういう風に思考が臆病になっていく。簡単に何とか出来るのであればこんな人間ではないのだが、それにつけても改善するのが面倒くさい。それでも嫌われたくは無いので、どうにか埋め合わせできることを考える。そんなことしたって帳消しになるわけじゃないのに。そうやって僕はいつまでロクでもない人間性に見てみぬふりをするつもりなんだろうか。あるいは、嫌われてもいいんだと開き直るべきなのかも知れないが、それもやっぱり出来ない憶病者である。