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破滅したい。壊されたい。死にたくない。

僕には破滅願望がある。承認欲求に振り回されるのに併せて、人から失望されて楽になりたい。癒やされない苦しみに悶えるうちに、徹底的に貶められて殺してもらいたいというドス黒い快楽思考もまた長い人生の中で蓄積されて来たのです。自罰意識と、背負っていく重荷から逃れたくて、もう何もかも終わりになってしまいたい気持ちを育ててきてしまった。

いや、苦しさを快楽に変換しなければ耐えられなかったからという側面が有ったのかもしれません。10代の頃、それくらい僕は内面的にも外面的にも追い詰められていた。他人に物理的に傷めつけられ、コミュニティに徹底的に馴染めず、枕元で自分の影が怨めしそうに睨みつけた。いくらか改善したとはいえ、根本的には変わってないんじゃないかと思う。痛みが身体を、脳を、人間性を蝕んでいる。僕が僕でいるための柔らかい所を啄んでいる。泣き叫びそうな痛みで狂ってしまうから、そうなる前に心地良さだと誤認する、一種の防衛反応だとしたらそれはそれでもいいのかなと思えてきた。結局おかしいことに変わりは無いかもしれないけど。

なんでこんな話を書いているのかというと、久しぶりに何もかも嫌になった。全部ぐちゃぐちゃにしてしまいたくなった。もう今すぐここで自分が積み上げてきた信頼も幸福も投げ捨てて、快楽で終わらせてやろうかという気持ちになってしまって、抑えるのが大変でした。破滅願望が暴走してしまえば、本当に何もかも失ってしまう。それは、出来れば避けたいという常識は、辛うじて持っているようである。

僕が怯えているのは、まさにそこなのだ。いずれ僕の欲望が爆発してしまうこと。死にたくない生存本能が、僕がいつか快楽に乗っ取られて全てを破滅させてしまうと警鐘を鳴らしているのである…
あと、何日耐えられるのだろうか。どうせ僕は碌な死に方をしないだろうから、せめてそれまでは幸せであって欲しいものです。

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