「食のユニバーサルデザイン」いつかそんな時代がやってくる!
「食のユニバーサルデザイン」とは。
ワタシが2年前くらいから言い出した、ワタシの造語ですが。💦
「ユニバーサルデザイン」という言葉がなぜか気になって、調べていくうちに、もしかしたら、ワタシが目指す「身体に優しいスイーツづくり」もこれじゃない?などと思い始めたわけです。
ちなみにユニバーサルデザインとは「出来るだけ多くの人が利用可能なデザインにすること」だそうです。
皆さんにはおなじみの「バリアフリー」とはどこが違うのかというと「バリアフリー」は「障害者に限定した」という意味合いが強く、いってみるとそれらを含む多くの人が利用できるデザインがユニバーサル。ということになりますね。つまりバリアフリーはユニバーサルデザインの一つ。
例えば、あちこちで見かけるこんなの。
標識。カッコよくいうとピクトグラム。分かりやすいですねえ。
駅なんかでも見かけると思いますが、ベビーカーでも車椅子でも通れる広さの改札とか。実は知らなかったんですが、シャンプーとリンスのボトルはこんな風に区別ができるそうです。
上を触っても、横を触ってもわかるようになっているそうです。当初は各社バラバラだったそうですが、某メーカーが声掛けして統一されたそうです。何だか素晴らしい話。
まだまだ気づかれていない感じですが、文具メーカーのコクヨさんなんかはかなり力を入れています。
面白いなあと思ったのは、左利きでも使いやすいカッターナイフ。右利きのワタシにはカッターナイフが右利きように作られてるなんて全く考えたことがありませんでした。そう、左利きは「障害」でもなんでもありませんよね。
一方、食に目を向けるとどうでしょう。
例えば「糖質制限」や「グルテンフリー」はまだまだ変わり者の食。と考えられまだまだシェアは1割にも満たない。
以前はワタシも「食にもバリアフリー」と謳っていましたが、今はユニバーサルデザインの方がしっくりくるなあと考えています。
食を求めるのはスーパーやコンビニ、はたまた外食できるファストフードのお店。
これらのお店に求められる考え方は「売れる」「日持ちする」「利益が出る」。。。どうしてもお店側、企業側の都合が優先してしまいます。なので、特殊な選択肢にはなかなか対応できていません。
もしかしたら、ついそれらを優先するあまり「食べる側の身体」のことなど2の次、3の次になってしまうのかも。
もし、この「食」の世界にも「ユニバーサルデザイン」という考え方が広まれば「食の現場」から意識が変わってくるのかもしれません。
先日、製菓専門学校で特別講義をさせていただきました。
その際にも作って終わりではないよ!これからは、食べた人の健康にも配慮が必要になる。とお話をさせていただきました。売れればいい!というのが全てではない。そんな時代を彼らに作っていってもらいたいと、心から思っています。
パティシエ、パティシエールを目指す若き技術者に最後のこれを伝えて、講義を終わりました。(パティシエは男性、パティシエールは女性なんです〜)
まだまだ、ふ〜ん?という感じでしか受け止められていませんが、いつの日にか「食のユニバーサルデザイン」という言葉が世に広まるといいなあと考えています。
もち、待っているだけでは広まらないので、ガンガン言い続けますが。
よければ皆さんもぜひお使いください「食のユニバーサルデザイン」!