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第31回函館スプリントS



1) 昨年の参考記事


最終予想は以下のとおりで外してしまいました。
【予想】
◎ ヴァトレニ
○ ジュビリーヘッド (2着)
▲ ディヴィナシオン
△ ムーンプローブ
△ テイエムトッキュウ

「昨年のレースが当たらなければ、今年も当たらない。」
何故外したのか、何が足りなかったのかを考察しながら、今年の予想を進めていきたいと思います。


2) 昨年の振り返り


昨年のレースラップは以下のとおりです。

前3Fが平均よりやや速く、後半3Fは遅いです。
土曜日の午前中まで芝レースは稍重、ダートは終日重馬場という状況であり
開幕週ですが、少し時計のかかる馬場だったのでしょう。
結果的に上記のレースラップでも、十分に速いペースで上がりが遅くなり1着馬キミワクイーンは、12-10の位置取りから上がり1位で1着でした。
昨年の記事で、高速化しており近年は差しが決まりにくくなりつつあることを書いていますが、それはあくまでも良馬場前提の話であり、時計のかかる馬場だと差しが決まるということを頭の隅に入れておきたいと思います。

ちなみに函館SSのタイム推移は以下のとおりです。

2016年から高速化が始まり、昨年はやはり馬場が悪かったことがわかります。基本的に函館SSはリピーターの多いレースですが、昨年差して好走したキミワクイーン(今年も出走予定)は、今年また速い馬場に戻ったとしたら危うい可能性があります。


3) 函館芝1200mのコース特徴


昨年触れていない、函館芝1200mの特徴について触れてきます。
以下は、芝1200mの重賞の良馬場での前後差を過去8年分(中京は6年分)まとめたものです。

函館SSは前後差平均が1.6もあります。
小倉は下り坂コースで前が速くなりますが、函館芝1200mコースは昨年の記事でも解説してますが、登坂コースです。これが最後の失速につながり、後半3Fのタイムが遅くなることで前後差が大きくなるんだと思われます。
物凄く持久力を問われるコースなのが函館芝1200mです。

以下は、種牡馬別成績ですが、函館SSはロードカナロア産駒の好走率が高いです。ついでクロフネ産駒

上位の馬を見ると、切れと言うよりじり脚のイメージがある種牡馬が並んでいます。ハイペースでもバテないようなタイプの馬が向ているコースだと言えます。

ちなみにですが、3歳未勝利戦だとこんな感じです。

ダノンシャンティはフジキセキ系の種牡馬ですが、物凄い成績を残しています。残念ながら2020年で種牡馬引退なので、今年未勝利戦に出走してくる産駒はいません。


この前後差が大きいレースと言うのが、函館SSの大きな特徴だと思います。
昨年の予想はこの点が欠けていたのが、外れた原因だと思っています。


4) 函館芝1200m戦で狙うべきポイント


函館芝1200mの特徴は「前半速く、後半遅い前後差の大きなレース」ということがわかりました。
この場合の狙うべきポイントは3つあると思います。
1 前半が速く、後半遅いレースの好走馬
2 (失速の大きな場合に備えた)ハイペース向きの追込み馬
3 (持久力が必要な)ダート戦好走馬

上記を受けて、以下の3つの条件で過去の函館SSを調べてみました。
※集計対象期間は13か月
① PCI3:49以下のレースで重賞3着以内(OP特別2着以内3勝Cは1着)
② 3勝C以上で上がり1位で0.3秒差以内
③ ダート戦で2着以内

<2023年>
3段組みで上から条件①②③該当馬

これで昨年は的中できていました。

<2022年>

この年も的中できます。

<2020年>

この年は①該当馬が1頭しかいないという年でした。
通常の①②③では1-2着馬と5着馬しか該当しません。
一番下に追加したものは、①条件を緩和して
期間を15か月までにして、PCI3:50以下で集計しています。
これでこの年も的中できます。


<2018年>
※19年は少頭数なので割愛

この年は条件①②③で1着のセイウンコウセイが抜け落ちるのですが
G1の高松宮記念がPCI3:48.10で0.3秒差の6着に好走しています。
最近発見した「0.3秒差の法則」で考えても、3勝C1着で該当している馬よりもG1の0.3秒差の馬の方が優秀なのは間違いないのです。

ここまでの検証で、基本的にこの方向性で問題ないと考えます。
年によって状況が異なるので、細かく検証して多少の調整は必要です。


さて、今年ですが条件①②③は以下の様になります。


この中から馬券内に好走する馬が出現する可能性が高いと思います。



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