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終活セミナーに初めて参加してみました

初めて終活のセミナーに参加しました。私はまだ40代ではありますが、親のことも自分の将来のこととしても関係あるトピックです。先日知り合った司法書士さんがスピーカーというもこともあり、出席をしました!

以下のようなトピックでした。

・平均寿命と健康寿命には10年超の期間がある。その間に認知症になる可能性をどう乗り越えるのかについて*

・争続しないための対策、相続税の納税計画、相続税の適正化の対策について

・お一人様、お二人様の老後準備について

* 2040年には認知症584万人、6.7人に1人とも言われていますが、(日本経済新聞)、高齢化社会では、この間の認知症の問題が発生する。

<講義を聞いての学び>

学びのポイントをまとめておきます。こちら司法書士先生が話していたことではなく、わたしの解釈です。

①正しい相続には、法定相続人以外も含めた視野を持つこと

相続と聞くと配偶者に半分、子供に残りを等分などの法定相続割合が頭に浮かびます。そして次は何の資産を渡すかを決めていくプロセスが相続のように思われがちです。

ただし、この法定相続が第一想起されてしまい規定事項として進むようでは正しい相続には向き合っていないと思いました。ゼロベースで、社会(NPO・財団・地域社会など)、法定相続人、それ以外の人に向けての配分を、その上位段階で考えることが重要です。そしてその意志を書き出すのが遺言書(WILL)であります。

法定相続割合はどうしても揉めた場合の目安と捉えておくのが正しい。遺留分(法定相続人が相続者に請求できる権利。法定相続割合の1/2の額)も同様です。ちなみに遺留分にはかつて生活保護や生活保障の側面もあるということで、兄弟が相続人になった場合は遺留分はないんですね。

つまり、故人の最後の意思が尊重される相続を行うことが正しい相続であるとなります。

②遺言書に関する誤解について

遺言書に対する誤解はいろいろありますが、とにかく全員書いた方がいいということは、色々なところでよく言われています。誤解としては、財産が少ないので必要がない、家族仲が良いので必要ない、縁起が悪い、手間や費用がかかる、だそうです。その通りだとおもいました。全員が20代から遺言書を書いて、年一回更新するのが良いと思います。

③終活に向けて司法書士さんがサポートしてくれる4つのサービス

自分だけではできない終活。国家資格者の司法書士が寄り添ってくれれば、それはとても安心ですね。やってくれるサービスは、見守り契約、任意後見契約、死後事務委任契約、遺言書です。まだ元気なうちに見守り契約を結ぶ(交渉役場で司法書士などと作る)。ついで、任意後見契約を準備しながら、認知症が発症したら任意後見契約が発動させる。そして、死亡したら死後事務委任契約や遺言執行を実行する、までやってくれます。

見守り契約は、本人が希望する形で判断能力の確認(認知症症状の有無の確認)を電話や面談ですることです。また病院や施設見学などの同行、悩み事の相談などもしてくれます。

任意後見契約は、成年後見制度の2つある片方。既に認知症になった方の後見人を家庭裁判所で行うのが法定後見、まだ元気なうちに公証役場で行うのが任意後見です。任意後見は、生活を整える身上保護もやってくれます(ヘルパー契約や介護保険の申請なども)

死後事務委任、遺言書の執行は、おひとりさま、おふたりさまの方でも大事になりますね。お葬式や供養まで色々とやらなくてはならないですので。

お子様などが近くにる場合は、特に必要ないと考えて良いでしょう。ただし、そうでないお一人様、お二人様の場合は、この4つを全て考えておくことが大事になるとの整理だと思います。

④遺贈寄付について
金融資産の7割が60歳以上が保有(2035年)、独身世帯が3割という時代です。シニア間でお金が滞留していたり、法定相続人がいない世帯がどんどん増えてきます。そこで大切になるのが、死んだ時に寄付等を行う遺贈という行為です。現在、年間の相続発生150万件、相続財産50兆円ですが、遺贈寄付はたったおの168億円で全体の0.5%しかない。これは前のブログでも書きましたが一人当たりで英国の1/00です。遺贈寄付に関心はあるが、準備を済ませたのはわずか2%となっており、伸び代はかなり大きいです。

遺贈寄付の誤解については、以下の通り。お金持ちが行うもの(少額でもOK)、老後資金がなくなる(死んだ後なので関係ない)、いつでもできる(元気な時に遺言書を用意する必要あり)。誤解を解いて、社会に普及すると良いと思います。

⑤4つのNPO団体の紹介

4つのNPO団体から簡単に紹介がありまいた。このようなNPOの活動の話を定期的に幅広く聞いておくこと、社会課題に目を向ける上でとても大事だと思います!!

自然保護団体のグリンピースジャパン(地球の恵みを100年先の子どもたちに届けるために):地球温暖化、生物多様性、環境汚染について取り組んでいます。

ワールド・ビジョン:1950年にアメリカで始まった世界最大の子供支援団体。緊急人道支援や貧しい人々の支援。

国境なき医師団:世界的に医療支援サービスを行う国際的な団体

日本対がん協会:がんの健診の支援、患者やその家族の支援、医師の育成や医療投資など、安心してくらせる社会造りをおこなっています。

恩返しから恩送りへ、が大切ですかね。

まとめ

というわけで初めての終活セミナー、とてもためになりました。司法書士が提供してくれる4つのサービス、それを積極的に使うべき人の整理などがすすみました。

そして遺言書を書くことは、人生に向き合う、資産運用に向き合う、社会に向き合う、相続に向き合う、大きなきっかけになると思います。わたしも来年からも遺言書を更新していきたいと思います。

ではでは。

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