5年ぶりに自分の信用情報を取り寄せてみた①
皆さん、自分の信用情報って調べたことはありますか?私、先日、5年ぶりに調べてみました。
よくよく考えると日本のどのぐらいの人が、信用情報チェックを行った経験があるのか。。。ドタカンですが、95%ぐらいの人が、自分の信用情報を一回も調べないで人生を終えるような気もします。
ただし、これからより認知は広まっていくのではと思います。クレジットカードの利用やそれに紐づく電子マネー、そこから資金の移動がされるQRコード決済、メルカリやヤフオクなどの個人間取引の普及、世界中で発展を見せるBNPL(Buy now Pay Later)という新しいオンライン支払い方式まで、便利になった現代人の生活にはクレジットヒストリー(クレヒス)を活用して生きるようになっています。
今回はこのクレヒスについてのトビラを開いてみましょう。
<米国はクレヒス社会>
日本を単純に他国と比べても仕方ないのですが、私がクレヒスを意識したのは米国での生活でした。米国人はクレジットスコアというものをかなり強く意識して生活しています。このスコアが傷つくと、日々の生活になかなかの支障がでます。クレジットカードの支払い限度額が下がったり、場合によってはカードが止まったりと、色々なことが起こります。オートローンや住宅ローンを有利な条件で借りるために、半年〜1年かけてクレジットスコアの改善に励むなどの「クレヒス活」も一般的です。
日本では2023年は高校で金融教育が始まり、2024年は新NISAも始まり、国の経済・金融教育に関するの機関もスタートしています。信用情報の存在については、家計管理などと比較すると、やや中級的なトピックになるかもしれませんが、過剰な債務を負わないようにとか、安易に消費者金融などに手をださないようになどと絡めて、より大切なトピックになるのではと思います。
<そもそもクレヒスとは何なのか?どうやって調べるのか?>
信用情報とは、個人が金融機関等から借り入れているお金の情報のことです。信用=クレジットは「借金」と読み替えても問題ないでしょう。信用があるからお金を借りられているという整理になるからであり、わかりやすくいうと信用情報は「借金情報」となります。
日本には、3つの信用調査機関があります。JICC、CIC、KSCです。この機関に個人で問い合わせると、現在と過去の色々な情報がわかります。上記の3社に概ね1000社ほどの貸金業社が別々に登録をして、以下のような情報が集められています。過去情報は一般に5年分までが残っています。
・発行しているクレジットカード、その限度額や現在の残高
・消費者金融の契約、その限度額や現在の残高
・携帯会社などの割賦販売で購入しているサービスの残高
・住宅ローンなどの残高
・アパートローンなどの残高
・(自分の債務ではないが)連帯保証人や連帯債務になっている他人の借入
などです。そして、支払いの遅延があった場合が特に問題で、それの記録が残されていきます。私の理解では何かの支払いの約束に対して、一回の遅延であれば残らない場合もありますが、色々な催促を踏まえて、連続して二回の遅延となると確実に残るものとなります。
さて、自分の信用情報の問合せは至って簡単。といいますか、5年ぶりに利用したらユーザー体験が劇的に改善していました!
昔は申込書を書いて請求したい旨を送ると、郵送の書類が2週間ぐらいで送られてくるという手続きだったのですが、特にCICは営業時間であればネットで5分ほどで開示が終わります。素晴らしかった!KSCは、商号まで時間がかかり3日ぐらいかかりましたが、特にストレスはありません。
メール認証、携帯の電話番号認証、マイナカードなどを使って本人認証が進め、クレカやQR決済で支払いと、かなり簡単に手続きが進められます。そして、個人のクレヒスの請求ができるのは個人や法定代理人、そして登録をしている全国の貸金業社です。住宅ローンなどを借りる場合は、その金融機関はほぼ間違いなく、請求をしています。
請求の料金は一社当たり500円〜1000円。郵送費まで含めると、昔より安くなっている気がします。インターネットの力はすごい!!
次回に続く