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日本は衰退国になったわけ


皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

非常に興味深い記事を読みましたので、今日は、そちらをご紹介したいと思います。
その記事は、ジム・ロジャーズさんが語る、「菅政権で日本は衰退。国民は苦しむ」という話になります。
https://dot.asahi.com/wa/2020093000014.html

・ジム・ロジャーズ氏とは?

ジム・ロジャーズ氏を知らない人がいると思いますので、まず紹介します。
ロジャーズさんは世界3大投資家の一人です。
世界3大投資家というのは、ジム・ロジャーズさん、ウォーレン・バフェットさん、ジョージ・ソロスさんの3人です。
3人とも70歳以上の高齢者ですが、大金持ちの投資家で、今でも積極的に投資して自分の資産を増やしている方々です。

3大投資家

今日は注目するのは、ジム・ロジャーズさんです。
今回の記事では、ロジャーズさんは、日本人に対して非常に厳しいメッセージを伝えています。
そのメッセージは、これから具体的に見ていきましょう。

①日本は衰退国になった理由:経済の問題

まず、前首相の安倍さんはもっと早くやめるべきでした。
その理由は、安倍さんは基本的に自分や自分の体制を守るために行動してきたからです。
その現状維持を払ったのは、実は、日本の若者です。

次は、今は菅さんが首相になりましたが、残念ながら安倍さんの延長線上になると、すでに皆さんがわかっています。
特に、日本の皆さんにとって効果がなかった「アベノミクス」はそのまま続きます。
つまり、日本人としては、何も期待できません。
特に、経済はよくなりません。
だって、昔は効果がなかったことをそのまま継続することになりますので、効果が出るのを期待するのは、おかしいです。
アインシュタインのいう通りですが:「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気(きょうき)という。」

・金融緩和における失敗

アベノミクスの一つ目の対策は、「金融緩和」でした。
その一つの手段として、円安することでした。
1ドルは85円前後だったところ、2015年に1ドルは123円まで上がりました。
今でも、1ドルは105円程度です。
こちらは、海外展開をしている日本の大手企業にとっては、非常に良かったです。
なぜかというと、海外の売り上げは現地の通貨で精算されていますので、それを日本円に換算するときに、2013年と比べたら、40%程度の利益が出ます。
つまり、円安にすることで、海外の売り上げの割合の高い日本企業は、何も変えずに、売り上げと利益が上がりました。
また、日本銀行は紙幣を刷り(すり)まくって、そのお金で日本の株式と国債をたくさん買いました。

それらの影響を受けて、日経平均株価が非常に上がりました。
2013年に10,680円だったところ、2019年末に23,837円までに上がりました。
つまり、倍以上になりました。

日経平均株価_2013~2019

ただし、日本の皆さんにとっては、その利益は全く見られませんでした。
逆に、日本円の価値が下がっただけです。
つまり、物価が上がると、日本の皆さんに対しては苦しくなります。

・アベノミクス導入からの日本と他国のGDPの推移

一方、日本のGDPを見ても、503兆円から554兆円までに上がり、10%の成長が見られました。

日本のGDP

それを見て、「じゃあ、何が悪いの?」と思う人が少なくないと思います。
但し、同じ期間で、例えば、アメリカのGDPを見ると、1680兆円から2140兆円までに上がり、27%の成長がありました。

アメリカのGDP

韓国を見ても、130兆円から163兆円、25%の成長。
ベトナムでも、1.7兆円から2.6兆円。なんと、50%の成長がありました。

ベトナムのGDP

つまり、日本ほど低い成長の見られた国は、ほとんど日本しかありません。

・財政出動における失敗

続いて、アベノミクスの2つ目の対策は、財政出動でした。
財政出動を簡単に説明しますと、経済を良くするための政治政策です。
税金や国債などの資金を国に投資することで、公的需要を増やします。
その効果として、GDPや雇用、民間消費などを増すことを期待できます。

ただし、日本の場合は、国の借金が既に増えている中で、こんな政策をとるのは、大きな間違いでした。
ただ単に、日本を破壊させていくことになります。

日本は、こんな事情があり、ロジャーズさんは日本に住む10代の若者には、できるだけ早く日本から出てほしいというメッセージを伝えています。

②日本は衰退国になった理由:人口の問題

日本の問題は、経済対策など、先ほど説明したものに止まりません。

次は、人口の問題です。

日本の人口は急速に減少しており、大きな社会問題になっています。
総務省のデータを見ると、2020年の人口は1.24憶人ですが、2060年に8647万人まで下がると、予測されています。

日本人口

しかも、最も恐ろしいのは、その人口の構造です。
2010年では、20歳から64歳までの人、つまり仕事ができる人は全体の59%を示しています。
65歳以上の方は、つまり年金生活をしている人は、23%です。
但し、2060年になると、20歳から64歳までの人は47%までに下がります。
その一方、65歳以上の人は40%までに上ります。
また、19歳以下の若者も、徐々に少なくなっていきます。

日本人口の構造

こうなると、一人の働いている人は一人の高齢者をサポートしていることになります。
そんな状況を維持するのは、無理です。
税金を上げるにも、限界があります。

その一方で、日本以外のアジアの国では、発展が続いてきます。
特に、ロジャーズさんは、中国とアジアは世記になると予想しています。
韓国も成長していきます。
北朝鮮は国を開き始め、その国に投資が集まります。
日本だけは、そのまま残されます。

③日本は衰退国になった理由:日本の文化そのもの

こんな状況の中でも、菅さんは安倍さんの路線を続けていくことは、理解できません。
日本は、もう既に、衰退国です。
日本を救う対策は、皆さんご存じの通り、歳出の削減や移民の積極的な受け入れなどです。
但し、残念ながら、日本は変わる国ではありません。

どう考えても、やはり日本の文化は一番大きな問題だと思います。
日本は、過去と伝統を守りすぎる国です。
先輩のことを必ず尊敬し、昔のやり方をそのまま継続するだけです。
だって、昔は、このやり方で成功したから、まだ成功できるだろう、と思う人が多いです。
日本は、30年前に止まっている国です。
それを意識しないのは、不思議です。
まだ日本は世界一と思っている人が多いです。

あとは、もちろん、海外に行ったことがない日本人はまだ多いですし、そもそも日本以外の国について何も知らない人が多いです。
日本のことしかしらないなら、比較できるものがないので、その深刻な事情に気づかないかもしれません。

④結論

そのままでいくと、100年後には、日本はもう存在しない国になります。
高齢者が増え、人口が減り、魅力のない国になる可能性は、十分あります。
日本語をしゃべる人も、残念ながら無くなります。

だからこそ、ロジャーズさんは日本の若者が日本から出てほしいというメッセージを伝えています。
それは、自分の人生を豊かにするためです。

日本のみなさん、今こそ、日本を救うために、一緒に考えていってはいかがでしょうか。

2020年10月3日

投資家Cuber

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