2023年10月21日 投資分析 現状把握と未来へ向けての投資について
2023年10月21日の現在の状況。
米国債10年物利回り:長期金利が4.9%と米国債が暴落しており、
金利が急騰してきている。
米国債10年物利回り:4.9%
米ドル:149.82円
背景には、米国のインフレ率が下がりきらず、
3.7%と高止まりしていることを受け、
FRBが政策金利を上げるのではないか?という
思惑が1つ。
もう1つに石油価格の急騰が影響してきていると言える。
ウクライナ・ロシア戦争にプラスして、イスラエル・パレスチナ問題が
重なり、直近では$88を超えてきた。
2023年3月の石油価格、
$65が直近の最安値となるのであれば、
$88は年初から30%以上も値上がりしている。
ここでの戦争火種の拡大は、
更なるエネルギーの逼迫が懸念され、
エネルギー価格が押し上げられる可能性が出てきた。
石油は経済の血液となり、
全ての物価に連動する形で影響を与える存在であるので、
石油価格が落ち着かないと物価も下がっていかない。
(日本の場合、円安 ✖︎ 石油値上げにより、
更なる貿易赤字拡大となる可能性が高い。
貿易赤字の拡大は、
いずれ更なる円安になる可能性を高めている)
よって、これからのアメリカの消費者物価指数 CPIも
石油価格の再値上がりに伴い、下がって行かないように見える。
石油価格が上がれば、
他のエネルギー資源も高くなり、
全体的なコモディティ価格の上昇に繋がっていく。
また、米国債離れが確実に起きていることも見過ごせない。
今回のウクライナ戦争でロシアへの制裁にて、
ロシア資産の凍結は、
各国の米国債の危険性を認識させるのに十分であり、
米国債離れが各国で起きている。
米国債を売る ➡️ 米国金利が上がる
この流れでこれからも、どんどん米国金利の上昇が予想される。
米国金利が上昇すれば、
基本は全てのコモディティ・株価も下がるはずなのだが、
長期金利5%を超えてきているのにも関わらず、
金価格が堅調に推移しているのにはこれからの時代の変化を思わせる。
米ドル離れ ➡️ 金回帰の流れになっており、
これからは金の時代である可能性が高い。
・石油価格の値上がり
・米国金利の上昇
・金価格の安定推移
・各国の株価の値下げ ➡️ 直近で暴落していきそうな雰囲気が出ている
2024年 本格的なスタグフレーションの始まり
ハイパー スタグフレーションの始まり。
景気悪化の物価高だが、
もう既に始まっていたが
今回のイスラエル・パレスチナ戦争をキッカケにより、
加速していきそうだ。
景気は悪化していくが、
エネルギー価格が下がらず、
全体的に物価は高止まりし、
物価を下げるために金利を上げるため、
各国の金利も高いままで推移する。
米国の長期金利が上がっていくことで、
米国の銀行が抱えている米国債は、
火だるまとなっており、巨額の含み損を抱えている。
国債は売らなければ、含み損で終わり、
表立って出ないため、
どのくらいの損失額が出ているのかは、明確には分からない。
満期まで持てば償還され、特に問題ないはずだが
2023年3月に起きた米国の銀行連鎖倒産は、
これからの行く末を暗示させるものだった。
米国の金利が上昇していくことで、
含み損が更に拡大しており、
どこかの時点で更に銀行倒産することが目に見えている。