絶対に儲かるビジネスについて

このタイトルはある意味詐欺なので、ここから先をお読み戴いても、絶対に儲かるビジネスを、私がなにか紹介するという話ではありません。

私を含め、私の周りのビジネスで成功している人全てに感じている事ですが、よく会話の中で「これ絶対儲かるじゃん！」などというビジネスプランの言葉がよく出てきます。

経営者同士で話をしていると日常茶飯事で「これは儲かるのか、儲からないか」「こんなことやってみようと思うんだけど、儲かると思う？」など、会話の中心はビジネスの話題です。

私が思うに、「絶対に儲かる」と、言葉では発していても、実際は、その確率は、高くて９０％程度の確からしさと感じて発していることがほとんどです。

（稀に９９％ほぼ確実に儲かるビジネスというのは存在します。そういうのはスポットビジネスで短期的なビジネスです。アイディアが浮かんだら即実行しましょう。）

また、こういった経営者との会話全体でみてみると、儲かる確率は、初期段階では、７０％程度がアベレージかと思います。

私が、ビジネスの考え方や思考をお伝えしているのは、この儲かる確率を高める思考方法や、知識、経験が大事だと考えているからです。

経営者になって、日々、小さな失敗や小さな成功を繰り返し経験して、ビジネスアイディア、交渉力、人間性、信頼感など・・・いろんなスキルを上げることで、儲かる確率は上がっていきます。

絶対（１００％）儲かるビジネスというのは存在しないと考えましょう。どんな成功者の方でも、その先にある結果は、始めてみないとわからないものなのです。

何かまずは事業を始めてみて、適宜修正したり、収益の様子を見ながら規模を大きくしたり、小さくしたり・・・と、成功確率を、あなたらしさで上げていくのです。

つまり、どんなに成功している人でも、最初から100万円の投資が5年後に必ず1億円になるとか、別の言い方をすれば、100万円の投資が5年後に必ず100万円以上になっているとか、、、１００％絶対に成功すると心から考えてビジネスは始めていないと言うことです。

以前の投稿で、「事業の選択」という投稿をしました。
この中で、私は、事業を始めるときは、まず「最大限の損失を考える」という話をしました。

１００％の成功を確信して事業を開始出来ないからこそ、最初に最大限のリスクを考えることが大事なのです。

期待値、還元率で考えるなら、1,000万円使って、40％の確率で1,000万円全てを失い、60％の確率で1億円儲かるのであれば、
0円✕40%＋100,000,000円✕60%＝60,000,000円という計算になり、
期待値はプラスになり、還元率は600%と平準化して考えられます。

今日の話をまとめると、

何かビジネスを始める際は、絶対に儲かるとわかった上で始められるビジネスはほぼ無いということです。

だからこそ、大きな初期投資や、大きな固定費が掛かるビジネスは、初めてビジネスの世界に足を踏み入れる初期段階では、慎重に考えるべきだということです。

経験値があなたのビジネスの成功確率を上げます。

儲かるビジネスとは、事業開始段階でのみ決まるものではありません。事業を進めながら適宜修正していく過程の中でも成功確率は上がっていくのです。