新シリーズ:予想・予測に頼らない投資について
2024年始まりました。明けましておめでとうございます。
このnoteをご覧いただいた方がより良い1年となることを願っております。
挨拶はこの辺にして、2024年はNISA制度が大きくリニューアルされます。既に2023年のうちに新NISA枠の購入設定を済ませた方もいらっしゃるかと思います。
NISAに関するスタンス・考え方は
以前にこの記事で触れた通りです。
この記事で書いたことは今回新たに立ち上げるテーマとも繋がりますが、投資に関する予想や予測と距離が置くための具体策として紹介したものです。
年末の記事で書きましたが、予想や予測の類は偶々当たることはあっても基本的には外れるものです。2023年に巷で語られていた予想・予測は最終的に外れています。
100%当たらないものであれば、誰も信用しないのですが数%の確率で当たることがあるから聞く人・受け入れる人・賛同する人が出てきてしまい信憑性が生まれる厄介なものとなります。
予想・予測をよく述べる方の代表例として
ジム・ロジャース
レイ・ダリオ
藤巻健史
と言った方を始め、日経平均が何年までに幾らまで上昇する・S&P500は半分になる・金は1万ドルになるなど「極端なシナリオ」を「毎年のように」提唱し注目を集める方は後を絶ちません。
なぜ後を絶たないかと言うと
①予想・予測はビジネスとして成立する:信じる人がいつの時代も一定数いる
②一度当たれば大きく儲かる:xxを予想した人として未来永劫語られる
からです。
またネガティブな予想・予測は「外れても損をしない(実際は機会損失に繋がっていますが、ここではお金の損失に限定)」という理由から、予想・予測を発信する側が極めて有利になる仕組みであるため、発信したもの勝ちになりやすいという特徴があります。
通常予想や予測の類は荒唐無稽なものであるほど、発信した方の信頼を失うものなのですが、投資やお金の分野に限ると
・先ほども述べたように「損しないで済んだ」という心理が作用する
・リテラシーが低い場合、情報を自力で収集し学習する負担を肩代わりしてくれると錯覚してしまう
といった奇妙なメリットが発生することから、一定の信頼を維持したまま発信し続けることができる図式が成立してしまいます。
特に1度的中したけど、その後1度も的中していない方の信頼性は絶大のようです。発信する側の視点に立てば、これほどビジネスとして容易なものは無いかと思います。
こうした「予想・予測をする側の事情」を踏まえて、個人投資家として予想・予測にどう向き合えば良いかを冷静に考えると「そもそも予想・予測なんて必要ないから、頼らなければ良い」というスタンスが求められるのではないかと思います。
これはインデックスファンドへのパッシブ投資が何故有効かを考えることがヒントになります。インデックスファンドは市場平均に対して投資をするものであり、その投資先、為替、パフォーマンス、市場動向などを一切気にすることなく投資することができます。
インデックスファンドへの投資が長期に渡って有効性を示すことができているのであれば予想・予測に頼る必要がないことの1つの証明になるかと思います。
それでも予想・予測をビジネスとしている方は手練れなので、投資国や投資比率、為替や資産配分など様々な領域で予想・予測をぶつけてきます。
ゆるっと投資では2024年のテーマとしてこうした予想・予測からできる限り距離多くためにどうしたらいいかをシリーズで解説したいと思います。
結論は
・自分で予想、予測はしない(予想は止そう)
・予想、予測を情報として受け入れない(予想に耳を傾けるのは止そう)
ですが、なぜそう思うのかの説明や実践する場合の具体策など詳細を様々な角度から解説していきます。
今回は予想・予測の類とは距離を置き、航路を守って愚直に投資し続けることの意義を理解するための序章として予想・予測をする側の都合について触れてみました。