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半導体銘柄レーザーテックの今後と投資助言、仕事のあり方
■半導体銘柄レーザーテック(6920)の今後
今週に入って半導体株が急落しています。
弊社のお客様から半導体株に関するご相談も増えています。
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今急落している半導体銘柄ですが一括りに“半導体関連”といっても、データセンターやメモリー、シリコンウエハー、半導体製造に必要な超純水と、かなり裾野が広いです。
ですので十把一絡げには出来ませんが、ここでは代表銘柄としてレーザーテック(6920)をとりあげます。
レーザーテックは半導体検査装置メーカーです。
この10年で業績を大きく伸ばしました。株価も業績に比例して急騰。
しかし、株価の上昇要因は業績だけでなく期待に依る部分も大きいです。
この先の更なる成長を見込んで投資家は資金を投じる訳ですから。
上昇の最終局面では業績が伸びていても市場予想未達で急落するケースが多いです。
現在レーザーテックの予想PER55倍、PBR20.25倍。
バリュエーション的には割高ですが、期待されている銘柄は往々にして高PERです。
直近4月30日に出た第3四半期決算は頗る好調。
四半期売上高は前年同期比155.7%増、同経常利益は177.6%増。
株価は4月に急落していたのですが、この決算で息を吹き返しV字回復。一気に上場来高値を更新しました。
ところが5月下旬辺りから株価は変調を来し始め、6月に入り下落スピードが加速します。
急落の決め手になったのは6月5日に出た空売りファンド、米スコーピオンキャピタルのレポートでした。
このレポートが強烈で、持てる語彙を駆使してレーザーテックをコキ下ろす長文のレポートでした。
過剰反応だという声も多かったのですが、私はレポートを見て、軽視しない方が良いと会員様には警戒を促してきました。
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上は会員様から実際に頂戴したレーザーテックの相談メールに対する私の回答の一部です。
端的に言いますが、半導体関連株は暫く厳しい展開が続くのではないかと見ています。
エヌビディアほど業績が伸びている銘柄はありませんし、中国の影響が馬鹿に出来ません。
きのう決算を発表したディスコもきょう急落していますが、暫くは自律反発を挟みながら下値模索の展開が続くのではないでしょうか。
これで半導体株が完全に終わったとは見ていませんが、荒い展開を想定しておくべきでしょう。
■投資助言、仕事のあり方
・・・このnoteで半導体株に関する自分なりの考察をもっと熟々と綴りたいところではあるのですが、ここであまり掘り下げた話が出来ない事情があります。
まず、私は投資顧問で株式や先物の助言をしています。
顧客はお金を払って弊社の「あかつきコース」を利用して頂いている会員様です。
私が会員なら、「無料のnoteで掘り下げた話する前に、お金を払っている会員にその情報を知らせるべきなのではないか?」と思うでしょう。
当たり前の話ですね。それは広告に関しても同様です。
無料のメールマガジンで推奨した銘柄の株価が、会員様に助言した銘柄よりも良いパフォーマンスになってしまっては意味がありません。
だったら、それはまずお客様に配信するべきでしょう。
ですので、noteに書く個別銘柄や全体相場の見通しなどは、かなり端折った見解になりますので、その点は御承知ください。
いま色んな肩書きの方がTVやYoutubeに出ていますが、例えば医師の方が毎日TVでコメンテーターをしていたら、最早医師は本業ではありません。
TVコメンテーターが本業です。
これは極論ですがボクシングの井上尚弥チャンピオンや、メジャーリーガーの大谷翔平さんがYoutubeやんないでしょう。
それは本業に打ち込んでいるからです。
営業も大切ですが本業は何なのか?お客さんは誰なのか?そこは忘れないようにしたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。