フクダモトコ

『債鬼転生ー討債鬼故事に見る中国の親と子ー』(知泉書館)ひっそり発売中。→http://www.chisen.co.jp/book/b471502.html アマゾンでは買えませぬ。

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本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

 私が『債鬼転生―討債鬼故事に見る中国の親と子―』(知泉書館 2019年)を出版したとき、一番ストレスに感じていたのは、タイムスケジュールが分からないことであった。申請の締め切りが分かっているとはいえ、そこに到る通過ポイントはいくつあって、それを何時までに越えなければならないのか、ほとんど情報がなかった。  博士論文を出す時には、同じ研究室同じ締め切りで頑張っている仲間がいたので「~っていつごろやっておくの?」「もう~やった?」と気軽に訊いてみることも出来た。しかし特に私のい

    • 北京の国家図書館善本閲覧室に行きました

      昔々、中国国家図書館善本閲覧室に行く時は、中国の大学の先生の紹介状が必要で、まずその先生のところに拝訪して(もちろん出国前にアポとりをして)それから図書館に行きました。 今回国家図書館に善本閲覧室に行くにあたり、直近に行った話を周囲で聞かなかったので、ずばり首頁の下の方にあるお問い合わせに、「善本閲覧室のコレコレを閲覧したい」というメールを送ってみたところ、善本閲覧室のメールアドレスを教えて貰い、善本閲覧室に直接連絡したところ、当該の資料はマイクロフィルムがあり、マイクロフィ

      ¥100
      • 中国ビザをとる(2024年7月・申請まで)。

        ビザをとる手順 ①飛行機とホテルを予約。eチケット控えとホテルバウチャーをゲット。 ②証明写真を撮る。コイデカメラで「中国ビザ写真撮りたい」というと、よしなに計らってくれた。 ④過去のパスポートを探す。過去の中国ビザゲット歴や渡航歴が必要なので。 ⑤パソコンで 中国ビザ申請サービスセンター https://bio.visaforchina.cn/TYO3_JP/qianzhengyewu にアクセスし、申請書類を作る。これについては既に情報が複数あるので、そちらを参照のこ

        • 学外者が京都大学図書館で貴重書を閲覧してみた。(覚書)

          先日京都大学で貴重書を閲覧してみました。京都大学附属図書館での貴重書閲覧の規則は、京都大学付属図書館のHPによると、こうなっています。 閲覧希望日の2週間前までに郵送で申し込み、閲覧希望日は複数用意、という部分を読むと、軽いめまいがしましたが、閲覧しないことにはどうしようもありません。しかし、所属先の図書館に相談したところ、京大との交渉は代わりにやってくださる、とのことで、「貴重図書閲覧願」と「貴重図書閲覧リスト」に記載することを全部所属先図書館の係の方にお渡ししました(1

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        本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

          無料ダウンロードサイトが出来ました。

          『債鬼転生』の無料ダウンロードサイトが出来ました。 こっちには無断で。見つけてしまいました。 同じサイトでは文庫本やら新書やら、資格をとる勉強用やら色々な本がダウンロードできます、とならんでいました。それにしてもいかにも怪しい(日本語がもう怪しい)し、違法ダウンロードそのものも犯罪だと、確か映画泥棒の人々も言っていたはずなので、 ダウンロードのボタンは押さずにそのまま出版社に連絡しました。 後日出版社の方より連絡があり、どうもあのページは、フィッシング詐欺用のサイトで

          無料ダウンロードサイトが出来ました。

          書評・私の場合(謎は解けませんでした)そして追記

          小松謙先生と本井牧子先生による拙著『債鬼転生』の書評が『未名』第38号に掲載となりました。 追記:東方書店で発売となりました。『未名』第38号のお求めはこちらから。 思えば去年、 単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中) を公開した後、それをきっかけに「執筆者が決まったら書評を掲載しましょう」→「掲載誌が決まっているようなら執筆者を紹介しましょう」というお話を、それぞれ頂くことができまして、ありがたくお受けした次第です。 かねがね「書評は著者が依頼する」という話は聞い

          書評・私の場合(謎は解けませんでした)そして追記

          科研・研究成果公開促進費(学術図書)二度目はありなのか(入れ知恵募集中)

          ご無沙汰しております。 気の早い話ですが、表題の件調査中(噂を集めるだけですが)です。 単著出版、一冊目で死ぬ思いをしても、二冊目を出したくなる、という話があります。出版社さんにまだいっぱい在庫抱えていただいてるのに、二冊目の時はああしよう、こうしよう、と考えている私がいます。 しかし返さなければならない奨学金や家のローンがないとはいえ、老後のためには二千万円貯めなくてはいけないし、『債鬼転生』出版ご苦労様台湾極楽ツアーも、コロナのせいでまだ行けていません。そこで考えた

          科研・研究成果公開促進費(学術図書)二度目はありなのか(入れ知恵募集中)

          『債鬼転生』出版より1年

          『債鬼転生』出版より1年が経ちました。出版社に問い合わせたところ、223部売れた、とのことです。これが売れている方なのか、そうでないのかは分かりません。 223部のうち85部は私からの献本や、公募に出すために手元に持っている本。またサイニーブックスによると、32館の図書館に置いて頂いているようです。本を読んでくださった皆様には、本当に感謝いたします。とりわけ全く見ず知らずの方々が本を読んでくださって、SNSで感想を書いてくださり、ツイッターの相互フォローでつながることになっ

          『債鬼転生』出版より1年

          博士論文全文公開の取り下げ方(うちの学校の場合)

          博士論文のインターネット上全文公開の取り下げ方については、それぞれの学校でやり方が違うだろうから、と、本ができるまで~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)ではさらっとしか触れなかった。しかし質問されることが多かったので、ちょっとまとめて置こうと思う。あくまでも「うちの学校の話」なので、実際にはそれぞれの大学院教務課に問い合わせてほしい。 このnoteは、いったん博士論文PDF全文公開をしてしまってから、後で取り消す話なので、博士

          博士論文全文公開の取り下げ方(うちの学校の場合)

          単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中)

          単著の宣伝のためにやったことを記録します。ただし、どれも上手くいっているとはいえません。これについては、むしろ教えて頂きたい側です。何しろ600部も出してしまったので。600部が決まってから出版社から「うちアマゾンで売れないんです」と言われてしまったので。 鍵付きでないツイッターアカウントを開設して、中国文学・歴史関係のアカウントを片っ端からフォロー。『債鬼転生』「討債鬼」に関するツイートを見つけたら,リツイートし、つぶやいてくださった方をフォロー。感想をいただけた数は決し

          単著の宣伝のためにやったこと(苦戦中)

          博論単著謝辞に関する統計

           そろそろ科研学術図書で出版する人の入稿時期のせいか、謝辞について訊かれることが増えてきました。曰く、書いてみたらものすごい人数になってしまいました、と。そこでとりあえず家にある博論出版本(博論そのまま本もあればウルトラ魔改造版もあると思われますが)を集めて、謝辞にどういう関係の人が何人出てくるか数えて見よう、と思いつきました。手元にあったのは以下の本です。著者と書名は、自分のもの以外は伏せます。  全部中国関係で、見事に内容が偏っているので、業界の違う方には全然役に

          博論単著謝辞に関する統計

          お金の話~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

          ※出版に当たって、各所に払ったお金を支払った順番に。 1、 一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)提供・研究倫理教育eラーニング  平成31年度公募要領の中で、受講を促されたもの。義務なのか否か、何時までにうければ良いのか、どこかの段階で受講したかどうかチェックされるのか、すべてが謎であった。どうも昔から有るものではないらしく、この点を科研費応募経験者複数に訊いても全く要領を得なかった。また所属がある場合は、所属先が受講させるので、個人で受講料を払う必要がないというこ

          お金の話~科研研究成果公開促進費(学術図書)を申請するの実録(所属先を通さない場合・汎用版)

          Hさんのこと(随時加筆)

          「Hさんのこと」は、2020年の春に私が始めてnoteに投稿した文章で、『債鬼転生』の謝辞に出てくるHさんのことを書いた文章です。その後折々、投稿時には忘れていた面白エピソードを思い出すことがあったので、時々書き足して行くことにしました。2021/04/10  Hさんは、私が食品会社で働いていた時の先輩である。Hさんと過ごした日々は考えてみると短く、二年間ほどに過ぎないが、その間何か怒られたという記憶はなく、それまでに社長が手を出してきた商売に付き合ってやってきた、様々な仕

          Hさんのこと(随時加筆)