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JAPAN 暮らCHIC TOUR

「観光に日常というコンテンツを取り入れよう」という一回目の投稿、「現代日本の日常ツアー」という2回目の投稿に続いて「古き良き日本を感じさせてくれるツアー」という3度目の投稿となります。前回は外国人向けのツアーのアイデアでしたが、今回は外国人でも日本人でもOKなツアーのアイデアです。本気半分、おふざけ半分のこのタイトルはいかがでしょう?

今回は田舎に焦点をあてました。
現在、田舎と言っても昔とは様変わりしているとは思いますが、それでもまだ古き良き日本を感じさせてくれるところは沢山あると思います。

それでは以下、観光ソースです。

①建物

日本人にとって古民家はまだまだ人気があります。土間、縁側、ふすま、障子戸等。障子から指す温かな光。場合によっては囲炉裏があったり。囲炉裏がなくとも火鉢があったり。火鉢は古民家でなくても普通の家でもあったりします。

②暮らしのアイテム

夏には風鈴。風鈴はその音(ね)で涼しさを感じるといった日本人ならではの涼み方と言っていいでしょう。冬には湯たんぽ。実際私が幼かった頃には「あんか」と呼ばれる物を使っていました。うちでは「あんか」は石炭によって温められる湯たんぽのようなものでした。
囲炉裏というのはなかなかなくても、アイテムとして火鉢があります。実際うちにもありました。中に鉄の台?を置いてその上でお餅を焼いたりして。今では需要がそんなにあるとは思えませんが、「こたつ」もいいですよね。こたつで普通に食事をしたり、TVを見ながらみかんを食べるのも定番だったと思います。

③生活のファッション

冬には「はんてん」。これ、意外と温かいんですよね。現代で言うところのダウンに相当する感じでしょうか?夏には浴衣ですね。お祭りに行くときには、質素だけれども華やかな浴衣を着て出かけるのは何とも日本らしい風情ではありませんか。

④季節のイベント

1月初詣、お正月、2月節分、3月ひな祭り、4月お花見、5月鯉のぼり、7月七夕、7月8月お盆、夏祭り、9月10月秋祭り等。地域や学校行事の運動会、文化祭もありますね。

⑤食のイベント

季節のイベントにも通じますが、お正月に餅つき、夏には流しそうめん。どちらかと言えば他国の文化ですが、日本のバーベキューもいいかもしれません。他国と違うところは、野菜や海の幸もその具材だというところですね。それに焼きそばなんかも定番かも。外国人にとってはそんな違いなんかも面白いのでは?

⑥遊び&ワークショップ

ここでは「懐かし」の…というところで、凧あげ、めんこ、コマ、けん玉、竹馬、竹とんぼ、紙ヒコーキ、おはじき、お手玉、ゴム飛び等。私が小学生の頃には、スーパーカー消しゴムというのがあって、芯をしまう時にパチンッとなるボールペンを使ってレースして遊んでました。当時スーパーカーブームで、ガチャガチャでいろいろな種類のスーパーカーを集めてました。凧は意外と簡単にできて、竹を細い棒状に切って、あとは障子紙と凧糸があれば簡単にできてしまいます。障子紙には筆で文字を書いたり絵を描いたり。小学生の頃は稲が刈られた田んぼの上でよく飛ばしていました。このように上に記したものの中には案外簡単に、しかも特殊な道具を用いなくても作って遊べるものがあります。(現代の親は子供に対してカッターナイフを使わせるのは危ないという方もいるかもしれませんね。)これらをワークショップで作成すれば、その場で遊ぶことができたり、ちょっとした思い出のお土産にもなります。凧のようにたとえ持って帰るには困難なモノであったとしても、作り方さえわかれば、自宅に帰ってからでもできます。
「かるた」もありました。外国人にとっては、ちょっと上級者向けではありますね。でも大人も子供も一緒になって楽しめる遊びです。

⑦環境

田園風景、単純に自然。近くに普通に流れる小川、泳げる川、滝、海、草木花、紅葉等。神社仏閣、あるいは「伝説」というオカルト的な要素も面白い。

①~⑦の項目を挙げてみましたが、さて、どのくらいの方が体験したことがあるでしょうか?
若者や外国人にとっては「粋(=chic)」に感じてもらえるかもしれません。
またこれらは「THE昭和」。それを考えれば、高齢者向けのツアーにしてもいいかもしれません。懐かしさや思い出が蘇るようなツアーになる可能性が十分あります。観光は思い出作りの側面がありますが、「思い出を作る」のではなく、「思い出を蘇らせる」というのは、観光として新しいアプローチのようにも思えます。

都会ではちょっと難しく、むしろ過疎地域でもできるツアーになりそうです。



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