武器や凶器を持たなくても、人が人を殺せる世界
朝は何色だろう。
朝焼けの赤。
晴れた青、夜明けすぐの紺色。
何気ない言葉にまた傷ついた。
きっと私が敏感すぎるだけで、あの人はそんなつもりで言ってないんだと言い聞かせた。
こうして毎日磨り減っていくんだ。
だんだん鈍くなってきた。
胸がチクッと痛むことも頭がズキンとすることにも。
気が付かない方が生きていきやすいから。
見ないふりをしているだけで、なかったことにはならない。
蓄積された傷の痛みはいつか必ず溢れ出す。
明日に恐れを感じるようになったのはいつからだろう。
明日が希望に溢れてたのはいつまでだっただろう。
言葉は武器そのもの。
たった二文字でも人を殺せるんだ。
態度は凶器そのもの。
誰かの3秒間の動きで心が死んでしまうんだ。
ニュースはなんで悲しいことしか言わないんだろう。
毎日どこかで辛い人がいるのを叩きつけられる。
心がずたずただと「お前の辛さなんか、大したことないだろ」と言われている気になってしまう。
ただの被害妄想だしニュースが悪いわけじゃないけど、引き金になることもある。
ふと思う、この世界のみんなが自分以外の誰かの幸せを願っていたらいいのに、と。
自分の幸せだけじゃなくて、あと一人の幸せを。
でも誰かの幸せは、僕の不幸せかもしれない。
私がいなければ誰かが幸せになるかもしれない。
それでも生きていていいのだろうか。
生きているだけの価値はあるのだろうか。
私が生きていることで幸せを感じる人はいるのだろうか。
ラブソングを聞きたい。
幸せに溢れた歌詞じゃなくていい、ありふれた日常を。
あなたの歌で、あなたの言葉で、明日を恐れずに眠れる。
明日は明日の風が吹くし、明日こそは幸せかもしれない。
苦しくても希望をなくしたまま生きていきたくはない。
私自身は、私が生きてて幸せなんだと。
私が幸せなことで、誰かを幸せにできているはずだと信じて今日も眠りたい。