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深夜ってお腹が空くよね

ただいま01:56

夜も更け、十分に深い時間帯だ。
そろそろ寝ようとしてる時、私の胃は空腹を訴える。

これでもお年頃の女性なのだ。
この時間に摂取した食物が体重に直結することなど重々承知している。
よって気が付かないふりをしてベッドに入るが、体勢が変わったくらいでは胃も諦めない。

体に響く音と振動を無視して目を閉じる。

だめだ、段々と胃が痛くなってきた。
なにか口にしないと眠れない。

とりあえず白湯を飲んでみる。

化学の先生が教えてくれた、水は熱される事で結晶の形がかわり美味しくなくなるのだと。
そのとおり白湯は不味い、嫌いだ。

100gでも体重を増やしてくないので我慢することにする。

我慢

少し話は逸れるが、我慢は体に悪いとよく言われる。

本当にそうだろうか。
私が今ここで我慢をせずに、ポテトチップス(コンソメパンチ)の袋を開封し、噛み砕き、胃に流し込むことのほうが体に良いのだろうか。

次の日、肌が荒れても?体重が増えても?我慢の方が体に悪いのだろうか。
二十数年間生きてきたが、信じることができない。
絶対に誰が聞いてもこの場合は我慢の方が体にいい。

さて、何を食べよう。
飲む前から分かっていたが白湯だけではお腹は満たされない。

我慢なんかもうできない。
元来私は自分にとても甘い人間なのだ。
欲望に忠実に生きていたいのだ。

選択肢は3つ。

無塩カシューナッツ
カカオ72%チョコレート
スルメ

カシューナッツとチョコレートは油分が多く、恐らく肌が荒れる。

となるとスルメだが、キッチンまで取りに行かねばならない。
スルメの方からベッドまで歩いてきてほしい。
誰よりも美味しく食べてあげられるので、後生だから。
スルメよ、目の前に現れろ。

…(ここで10秒ほど掌を見つめる)

まあ、魔法が使えていたら空腹など感じていないだろうし、現実を受け止めてベッドから出よう。

ついでにお手洗いに行こう。

私の脳内は、常に1人でこのようなことを喋っている。
黙っていてもお喋りで、休まる時間がない。

他の人の脳内でも、声が勝手に独り言を言っていたりするのだろうか。

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