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【第10話】 南紀ツーリング③〜デカすぎる滝と奇岩群〜

みなさんこんにちは!
旅する自転車です。

南紀ツーリング編3話目です。前回は2日目尾鷲を朝スタートし、やっとリアス海岸地帯を抜け熊野へやって来ました。今回はどこに向かうでしょうか。

どんな道の駅でも無視することはできない

熊野の街を抜けしばらく走っていると右手側に大きな建物が見えてきた。道の駅 パーク七里御浜だ。写真でもわかるように、建物壁面に「みかんパーク七里御浜」と書かれており、どうやらミカンが推しのようだ。道の駅の看板を目の前にして素通りすることはできない、それがツーリストとというものだ。車道を渡って立ち寄り、みかんジュースを味わってみる。ミカンの爽やかな香りと酸味が疲れを癒してくれた。50HP回復! ここからわずか4㎞南へ進むと、また別の道の駅が立っていた。道の駅 紀宝町ウミガメ公園。12時を過ぎ、お腹も空いていたので昼食とすることに。

オレンジ色をした壁面が目を引く道の駅 パーク七里御浜
道の駅に入ると巨大なオレンジジュースのオブジェが目に飛び込んできた
海の景色が気持ちい見晴らしのいい一本道がしばらく続いた
道の駅 紀宝町ウミガメ公園では梅干しとシラスのご当地丼を味わった

落差133メートル! デカすぎる明瀑

昼食をとった道の駅 紀宝町ウミガメ公園から南へ約19㎞進んだところに道の駅 なちがあった。熊野から南端を通り白浜に至るまで、道の駅がコンスタントに立っているらしい。これからしばらく補給&休憩には困らなさそうだ。道の駅 なちはJR那智駅と一体化しており、道の駅というより駅の物販コーナーがパワーアップしたような感じだった。昼食もとったばっかりで特に食べたいものもなかったので適当に店内を回って退出した。ここから今日の最大のみどころでもある、とある場所へ向かう。一段としては日本最大の落差を誇る那智の滝だ。北西へ進路を変え、内陸へと進んでいく。しばらくは緩やかな傾斜の田園地帯を走っていたが、途中から勾配のきつい山林へと入っていった。距離で言うと7㎞弱だが、270mも登らなくてはならない。幾重にも重なるヘアピンカーブを回収し、ついに那智の滝入り口へと辿り着いた。この時点で体力はほとんど残気ゼロ、ギリギリだった。それでも来てよかったと思えるほど滝の眺望は素晴らしく、巻き上がる水飛沫が疲れを吹き飛ばしてくれた。16時に差し掛かろうとする頃、滝を出発しまた海岸へ戻った。

世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』を構成する項目のひとつ
車道からもその荘厳な姿を見ることができる
空腹も限界を迎えていたのでコンビニで冷やしきつねうどんを買って食べた

最南端の町で二日目は無事終了

あとは宿に向かうだけだ。この日の宿は本州最南端の町・串本でとった。残り30㎞、道はほぼ平坦。潮の影響で空気はガスってしまっていたため日は翳り、おかげで西日を気にすることなくスムーズに走れたが海の景色は楽しめなかった。2時間半ほど無心で走り続けると道の駅 くしもと橋杭岩の標識が見えてきた。すでに18時を過ぎていたいたため道の駅は閉館していたが、目の前には巨大な奇岩群が立っていた。道の駅の名前にもなっている橋杭岩だ。大小約40の岩が85mにわたり林立している。橋杭岩まできたらゴールは目前だ。そこからわずか2㎞、串本町に到着した。

JR紀勢本線と並走。このあたりは鉄道旅をしても楽しそうだ
岩の高さは10mを超え、近くにいる人間が小さくみえるほど
串本市街に到着。観光名所や漁港もあり、町としての規模は大きかった
「ビジネスホテル魚よし」さんに宿泊。年季の入った客室が旅人を静かに寝かしつけてくれる

5時30分から走り始めて宿に着いたのは19時前、走行距離は132㎞、そして獲得標高は1150m。とんでもない運動をしたものだ。今では考えられない走り方をしている。あの頃は若かったのだろう…。

次回は三連休最終日。南紀ツーリングもいよいよ大詰めです。
それではまた!

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