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【第11話】 南紀ツーリング④〜今、いちばん南に立っている〜
こんにちは、旅する自転車です。
7月三連休を使った南紀ツーリングもいよいよ最終日! 志摩をスタートしてまる2日、ついに本州最南端の町・串本にやって来ました。さて、今日はいったいどんな景色と出会えるでしょうか。
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本州でいちばん南に来てしまった
連日のハードな行程にも関わらず、今日も早朝に目を覚ましてしまった。まだ朝の6時前。目指すはそう、本州最南端・潮岬だ。同じ串本町内とはいえど市街地から7㎞も離れている。元々は島だった土地が砂州により本土と地続きになったという。おかげで海岸線の道路はなかなかの起伏だ。より海の間近を走れるよう、時計回りに巡ることにした(時計回りの法則)。潮岬に着いたのは早朝にも関わらず、すでに人の姿もちらほら見られた。岬には潮岬灯台が立っており、「のぼれる灯台16」の一つで中に入ることができる。しかし、あまりにも早く着いてしまったため残念ながら登ることはできなかった。少し芝生で休み写真撮影を済ませて、また出発した。
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和歌山の海がこんなに美しいなんて
連日の疲労で体はとっくに限界を迎えているはずなのに、3日目も問題なく走り始めていた。ありがたいことに紀伊半島南部の海岸線はなだらかで、激しいアップダウンはほとんどなかった。この日はこれまでにないほど朝から天気に恵まれ、澄み切った青空と陽光を受けて深いブルーに輝く海原がどこまでも広がっていた。そして暑い。それもそのはず。今日は海の日、夏真っ只中だ。日差しを遮るものは何もなく、絶え間なく太陽光線を浴び続けていた。道の駅で休憩を挟みながら着実に距離を伸ばし、3日目で3つ目となる道の駅 志原海岸へと到着した。キンキンに冷えたみかんフローズンを飲み干し、この日解禁されたサザンオールスターズの新曲を聴いた。道の駅を出発して6.6㎞、また道の駅が待っていた。道の駅 椿 はなの湯。今日は紀伊半島西岸だけで4つの道の駅を訪れた。この道の駅には日帰り入浴があり、シャツがへばりつくほどの汗を流したいところだったが、今日はまだ進まなくてはならないので入浴は諦めた。だがお腹は空いていたので昼食をとることにした。和歌山ラーメンを選んだ。
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白浜の有名スポットを回収
白浜へ到着したのはもう13時過ぎ。紀伊半島一周にはまだ白浜-和歌山間が残っているが、これはもう諦めよう。時間的にも、体力的にもこれ以上は無理だ。今回は白浜をゴールとしよう…。白浜といえば紀伊半島有数の人気観光地。国の名勝に指定されている景勝地をいくつか回ることにした。断崖絶壁で知られる三段壁や、ぽっかりと穴の空いた巨岩・円月岩を訪れた。残念なことに午後からは空が曇ってしまい、海と奇岩が織りなす景色は「絶景」とは呼べないものだった。パシャパシャと写真を数枚撮り収めた後、円月島の目の前に立つ食事処へ向かった。3日間紀伊半島を走ってきて、食を犠牲にして移動を優先していたためか、南紀の海鮮をいっさい口にしていなかった。少し贅沢をして刺身を味わった。16時30分頃白浜駅に到着し、特急に乗り白浜を去った。
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こうして7月の三連休を使った、真夏の南紀ツーリングは無事に終了したのでした。志摩から白浜までの300㎞を超える行程で、さまざまな景色と出会いました。英虞湾に始まり、展望のないリアス海岸、熊野の鬼ヶ城と獅子岩、落差133mの那智の滝、串本の橋杭岩、本州最南端・潮岬、そして白浜の三段壁と円月島…。奇岩の割合が異様に高いですが、ここでしか出会えないユニークな地形・地質ばかりでした。ありがとう南紀、さようなら南紀。
…と言いたいところですが、白浜から和歌山までの道のりがまだ残っています! ここを走らずに紀伊半島を走ったと言えるでしょうか。今回の三連休は終わったが、土日はまた来る! 8月、猛暑の中リベンジをします!
次回、第12話「南紀ツーリング⑤」
どうぞお楽しみに!