備えあれば、憂いなし。
数ヶ月前なら、一体いつ頃になればワクチン接種が始まるのかな...と開始時期の話題で持ちきりでした。今は接種予約や会場についての報道内容に変わってきましたね。新型コロナウイルス対策は着々と前へ進んでいます。
初めて経験するコロナ危機、その収束へ期待がかかるワクチンです。接種状況は次第に改善され、順番が回ってくる頃には現場もかなり落ち着いてくることでしょう。ワクチン接種を希望する方も、そうで無い方も、今できることは感染予防、これに尽きると思います。
現在のワクチン接種状況について、調べてみました。
(出典:Our World in Data)
日本のワクチン接種率がアジア平均値を上回る
こちらの5/26付最新の調査結果ではワクチンを1回接種した人数換算の比率が示されています。米国が49.36%、欧州30.23%、世界10.23%、日本6.01%、アジア5.54%となっています。2回目の完了まではまだまだ時間はかかりそうですが、ポジティブな数字を見ると、希望が湧いてきます。
引用元はOur World in Dataというサイトで、世界各国の感染状況について様々なデータがあります。どなたでも無料で閲覧できます。
このような情報がある一方、厳しい感染状況は続いています。そして何より、開催をめぐって賛否両論が巻き起こっている、2ヶ月後に迫った東京での一大イベント。
行程通りならば、海外からトップアスリートや関係者が来日してくるでしょう。もともと、インバウンドにあまり良い印象を持っていない方々にしてみれば、不安が再燃、コロナの影響でさらに増長されるのではと危惧しています。
内心では、インバウンド顧客が訪れることが不安でたまらない、なるべく避けて通りたいというお話を聞いたこともあります。お話をうかがうと、マイナスのイメージを抱いている方のほとんどに共通していたことは、
爆買いが恐怖、ということでした。
実際に経験したことは一度も無いけれど、前にテレビで見たそのネガティブな印象が残っているらしいのです。近隣の大国から大人数がなだれ込んで、一気にレジに押し寄せ、現場が混沌としているイメージ。身近で見たことも聞いたことも無いけれど、どこかで見たマイナスイメージが強く印象に残っているのでしょう。
実際には経験していないにも関わらず、とにかくコワイと怯えている方々が多くいらっしゃるのが現実です。
もちろん、爆買いと表現されているような事象はどこかで存在していたはず。免税手続き専用レジだけ長蛇の列が起こったり、毎日ではなく観光のハイシーズンだったり、限られた条件のもとで起こったのでしょう。365日いつでもどこでも起こっていたわけではなかったというのが、大多数が恐れている爆買いの真実です。
メディアから爆買いの映像を撮りたいとの取材依頼を受けて、そのようなものは無いからと断ったインバウンド関係者が知人の中にいます。
もともとの苦手意識が映像イメージと相まって、実際に目の前に無いものを恐れている現実、まるでウイルスのことを話しているようです。
長期にわたり市場に影を落とし続ける新型ウイルス、実際に経験したことがない爆買い、どちらも正しく理解しておくことで、ある程度まで不安は取り除かれることでしょう。備えあれば憂いなし、来るべきその日に備えて、準備しておきたいですね。”うれいなし”を入れ替えると、”うれしいな!”となりますよ。