外国人に大人気!果物狩りガイドのコツ
いきなりですが質問です。
あなたが一番好きな季節はいつですか?
こんなことを聞くのはもちろん、私は秋が好きだからです。どの季節も素敵ですが、穏やかな秋の空気が特に好きです。朝に窓を開けて、ひんやりした空気を浴びると気分が晴れやかになります。
そんなふうにゆったりと朝を過ごすことができる今をありがたく思います。昨年の今頃は、毎日を過ごすことで精一杯だった私です。ずっと長いトンネルの中にいるけれど、どんなに不安で落ち込んでいても、美味しい物を食べたいという気持ちは無くなりません。元気がない時でも、美味しい物をいただくことで、少しは元気が出てくるはずです。
秋の味覚は外国人にも大人気
秋は美味しいものがいっぱいあります。秋刀魚に大根おろし、香り豊かな炊き立ての新米、きのこに栗に松茸に。。。食欲の秋は幸せな季節ですね。
これまでご案内してきた外国人には、秋の食べ物もおおむね好評だったと思います。いろいろな食べ物の中でも、特に人気なのは季節の果物!全国各地でアウトドア気分を楽しみながら、旬の果物を収穫したり、フルーツを使ったデザートや調理体験などが旅行に組み込まれることも多いかと思います。
各地でいろいろな収穫体験がありますが、実際に私が外国人をご案内したものは、
冬から春にかけて、
いちご狩り、
みかん狩り、
さくらんぼ狩り。
夏には、
ブルーベリー狩り、
桃狩り、
メロン狩り、
最近人気の、
シャインマスカット狩り。
秋には、
ぶどう狩り、
梨狩り、
りんご狩り。
果物狩りは、果樹園で収穫してその場ですぐに食べられるのが良いところですよね。インバウンドのお客様をご案内していると、いろいろな場面に出合うことがあります。
例えばりんごやぶとうなど、日本人グループが皮を剥いている隣で、皮付きのままパクリと食べて、皮ごと楽しんでいる外国人もいます。海外では、りんごは皮ごと食べるのが一般的な地域もあるようで、皮を丁寧にむいている日本人を見てびっくりしている様子を見たこともあります。
農園にとっては、皮剥きのためのナイフやまな板、手を洗うための水場やお手拭きなどを用意したり、取扱いの説明に時間がかかったり、皮を剥く果物の場合には負担が大きくなりがちです。
けれど、皮ごと食べる文化があるインバウンドのお客様をお迎えする場合には、少し負担が軽減されそうな気がします。(私たちと同じように皮を剥いてりんごを食べる方々も一定数いらっしゃいます。)
過去に担当したインバウンド受入研修では、果物農園の方から、「収穫した物を持って帰られないか心配。。。」と相談を受けたこともありました。
そのお気持ち、私にもよくわかります。
でも心配要りません、安心してインバウンドゲストをお迎えください。
その場合のポイントは、
果物狩りのルールを事前にご案内すること。
フルーツを収穫して現地で食べる体験であること、
持ち帰り用の果物は別途販売していることを、
事前にしっかりお伝えしてください。
これを知っていることで、「今食べられる分だけ収穫すればいいんだね。」と十分に理解していただけます。
デパ地下や果物店などで、美しく並べられている高級フルーツに驚く外国人が多くいらっしゃいます。例えば、銀座で見たような高級で高価な果物の印象がある外国人にとっては、農園で直売されているようなフルーツは、とても新鮮で手頃感があるので、お買い物を楽しむ方々も多いように思います。
そして、もう一つのポイントはこちら。
バッグ類は農園に持ち込まないようにご案内しておくといいですよ。
例えば私の場合、実際のガイディングでは、
「農園には袋を持ち込むことはご遠慮ください。だけど、胃袋を忘れずにお持ちください。」とお伝えしています。
空腹という意味の empty stomach (エンプティストマック)を用いてご案内することもあります。エンプティストマックだけは忘れずにとお伝えすると、クスッと笑ってくださるやさしいお客様もいらっしゃいました。
いろんな表現があるので、あなたが一番言いやすくて、楽しくご案内できる言い方を探してみるのはいかがでしょうか?
こんな話をしていると、果物狩りに行きたくなりますね。梨にぶどう、りんご狩りも、そろそろ始まる季節です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。