知らなきゃ損!サステナブルツーリズムとSDGsが満載の日本版ガイドライン
最近メディアでよく見かける言葉のひとつが、サステナブルツーリズム。一体何をどこから始めればいいのかと悩んでいませんか?
サステナブルツーリズム、この言葉を直訳すれば「持続可能な観光」。
あまりにも抽象的な言葉なので、できれば敬遠したくなりますよね。
そして持続可能と言えば、頻繁に目にするこちらの言葉。
SDGs (持続可能な開発目標)
町のいたるところで見かけるポスター、久しぶりに乗った電車の外や中吊り広告でも使用されていました。
出典:UNIC公式HP https://www.unic.or.jp/files/sdg_poster_ja_2021.pdf
SDGsはサスティナブル・ディベロプメント・ゴールズを英語で書いた場合のそれぞれの頭文字を取ったものです。開発目標がひとつだけならSDGですが、17個あるので複数形、後ろにかわいく小さい s がくっついています。
このSDGsを調べてみると、2015年の国連サミットで採択された、人類が社会的に発展していくために達成しなければならない国際社会の目標です。世界のリーダーが採択した目標が17個、169のターゲット。貧困や飢餓、地球環境やジェンダー平等など、世界が抱えている問題が包括的に取り上げられています。
また、2017年には国連が「開発のための持続可能な観光の国際年」と定めて、観光の役割や長期的な社会や文化、そして経済的な貢献を促進しています。
調べれば調べるほど、抽象度の高い言葉が次々と飛び出してきて、途方にくれてしまいます。
もっとわかりやすく、具体的な取り組みについてもっと知りたいと思っていたところ、たどり着いたのがこちらです。
出典:観光庁ホームページhttps://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000181.html
こちらの観光庁ホームページ、このような記述があります。
「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」に係るモデル事業を実施しました!~今から始められる、withコロナ、afterコロナ禍での持続可能な観光を実現するための情報が満載です!~
人目を引くフレーズが語るように、情報満載のガイドラインにはサステナブルツーリズムの指標が具体的に示されているだけでなく、それぞれの指標に対応するSDGsが紐づけられています。
つまりこのガイドラインを基に持続可能な観光に取り組むことで、自ずとSDGsに貢献できてしまうという最強のツールです。ある意味では、SDGs観光マニュアルと言ってもいいぐらいの充実した内容が、
全82ページどなたでも無料でダウンロードできます。
SDGsをどう進めればいいのか悩んでいる観光事業者の方には、まずは少しのぞいてみることをお勧めしています。
読み進めると、やはり手引書ならではの硬い文章に心折れそうになります。それでもあきらめずに何度か読んでみると慣れてきます。どこか気になる項目がきっと出てくると思いますよ。
ユーザー目線の優しいアドバイスもありました。
「とりあえずは、できるところから」
最初から全項目に取り組むのではなく、まずは、地域の課題を把握し、地域で取り組めそうな項目、取り組みたい項目からやってみる等、いくつかの項目から始めてもよい。
(日本版持続可能な観光ガイドライン本文からの引用)
さらに、インバウンドに関連しているこのような文言も。
「他言語による案内の充実を推進していること」
「多様な宗教・生活習慣への対応を推進していること」
これらは多様な受入環境整備の指標としてはっきりと明記されています。サステナブルツーリズムとSDGsの対応について、何をしようかと悩んでいる方々には、まずはこの辺りから検討されてはいかがでしょうか?
付録もかなり充実していて、マナー啓発の表示や外国語の資料が豊富に揃っています。サステナブルツーリズムの理解を深めるために、一度ダウンロードしてみると、SDGsへの距離が縮まると思います。
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